【Clair Obscur: Expedition 33】モノコがいかにアレかという話や旧ルミエールのアクソン考察(NG+プレイ記録6)

クレールオブスキュールエクスペディション33 モノコ 旧ルミエール 考察感想

『Clair Obscur: Expedition 33(クレール・オブスキュール:エクスペディション33)』のニューゲーム+プレイ記録。

初見では気づかなかったあれこれを書いているので、ひと通りクリアしてストーリーを再確認したい方や、NG+プレイ中の独り言を読みたい方におすすめです。

今回の内容はモノコの駅~旧ルミエールについて。

ストーリー全域のネタバレあり。

前回:忘れ去られた戦場で描かれるキャラクターたちの心理

忠犬モノコの犬ポイントを挙げる

ヴェルソの親友モノコに会うためモノコの駅へ。

ジェストラルのモノコは、デサンドル家で飼われていた犬のモノコを元に、少年ヴェルソがキャンバスに描いた存在。

ヴェルソにとってモノコは「物心ついた頃からの友」で、モノコにとってヴェルソはいつ知り合ったか覚えていないものの「ずっと知り合いだった」と感じている相手だ。

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キャンプでの会話
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旧ルミエールでの会話

両者の付き合いは現実世界から始まっており、モノコの「ずっと知り合い」というのは文字通りの意味で、ヴェルソが小さいときから一緒にいたからだ。

モノコの記憶にあるヴェルソは、今ここにいるアリーンに描かれたヴェルソではないものの、そんなことは関係なくモノコはヴェルソと親しくしている。その点はエスキエも同じだ。

ところで、以前の記事でジェストラルは犬であると書いたが、(白いネヴロンの正体とジェストラルが戦い好きな理由)、これは以下のRedditの投稿を参考にしている。

参考:[SPOILER] We need to talk about Monoco. : r/expedition33 - Reddit

この中に「死んだ飼い主を鉄道駅で待つのは忠犬ハチ公」という書き込みがあって仰天した。

(ペルソナ3で忠犬ハチ公のことを知った海外ゲーマーがいる模様)

まさにその通りだ。忠犬モノコだ。

また、別の書き込みで気づいたことは、モノコのテーマ曲は「bow wow wow」というバウワウ音から始まるが、これは英語の犬の鳴き声「bow wow」に完全一致する音だということ。

↓モノコのテーマ

モノコがネヴロンの脚を集めるのは、脚は骨の代わりだからだ。

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もう骨にしか見えない

武器がベルなのは、犬の首輪についている鈴がモチーフだからという意見があった。

掘れば掘るほどモノコが犬であるという証拠が出てくる。

モノコの駅でモノコに会うというのは、鉄道好きな少年がつくった鉄道駅で愛犬が待っており、飼い主が「旧ルミエールに行けばたくさん遊べるぞ」と誘う、そういうシチュエーションと考えることができる。

回転木馬のグランディス

回転木馬のグランディスとの会話。

崩壊前にグランディスと人間の子どもたちがここで一緒に遊んでいた、という話があり、ヴェルソとクレアのことだと思われる。

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このグランディスには、崩壊後に姿を見なくなったエロイーズという友人がいたらしい。

言葉の使い方がうまくて人助けに熱心な友人、回転木馬でもらえる髪型はソフィーと同じヘアスタイル、ということでソフィーが思い浮かんだが、エロイーズは別の人物としてプロローグに登場していたため、よく分からない。

キャンバスの人物は現実世界の誰かをモデルにした創造物で、形を変えて使い回されているとか、そういう話なのだろうか。

旧ルミエールの消えゆく男

旧ルミエールで消えゆく男の話を聞く。

主にクレアの話をしている。

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クレアは子どもの頃、死すべき運命を悲しんでいたが、その理由は一生をかけてもすべての作品を鑑賞しきれないから。

世界中にあるすべての美しいものを経験できないことが、クレアを悲しませた。

クレアはルノワールに挑むのが大好きで、家族の中でもクレアとルノワールは似た者同士だという。

旧ルミエールのあとのキャンプイベントでヴェルソが「姉は父のお気に入りだった」と話していることからも、クレアはルノワールとの関わりが多かったのだろう。

また、消えゆく男は言う。

「大切なのは愛するものを思い出すこと。遠く、遠く離れても心のなかで生き続けさせることだ」と。

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具体的に誰のこととは言っていないものの、ヴェルソのことに言及しているような気がする。

「遠く離れても」は、愛する者と幽明境を異にすることではないか。

あの世とこの世ほど遠く離れても、思い出すことが大事だと伝えているように感じた。

なお、消えゆく男がクレアの話をしているのは、旧ルミエールにクレアのアクソンがいるからだろう。

クレアのアクソン考察

旧ルミエールでのルネ側のカットシーンで、ルネが「これ何?」とモノコにたずねる場面がある。

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モノコは答えを知らなかったので、結局なんのことだったのかほとんど語られないままゲームが進むが、これはジャーナル58で触れられていた、背中に町のあるアクソンだ。

旧ルミエールクリア後に改めて現場に行ってみると、見やすくなっている。

(ちなみに、その先にいる物まね師からシエルのブレイドの髪型が手に入る)

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エスキエが飛べる状態であれば、ワールドマップからアクソンがよく見えるはず。

1周目でもっとよく見ておけばよかった(今のデータだとまだ見に行けない)。


アクソンというのは、本物のルノワールがアリーン、クレア、ヴェルソ、アリシアをイメージして創造したもの。

旧ルミエールで見られるのは、クレアをモデルにしたアクソンだ。

頭部と思われる場所に刺さっている巨大な剣や、周囲の黄金の剣を見れば、シモンがこのアクソンを倒したと推察できる。

想像できる流れとしては、

第0遠征隊には偽クレアもいてシモンと恋仲だった → 本物クレアが偽クレアを空に拉致監禁 → 本物クレアがシモンに力を与える → シモンが旧ルミエールのアクソンを倒す

というもの。

話題に出ないだけで、第0遠征隊にはクレアとアリシアも参加していた可能性が高い。

そしてヴェルソのジャーナルにある「クレアにはもう妹を奪われた」の一文は、「妹」ではなく「姉」のことを指していると考えると辻褄が合う(英語だとsisterなので、姉にも妹にも訳せる)。

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ジャーナル - ヴェルソ

クレアは、母が描いた偽クレアも、父が描いたクレア・アクソンも気に入らなかったのだと思う。

アクソンが町を背負っていることは、家族の責任を一身に背負う姿と捉えることができる。

これは、現実世界で作家との戦いにひとりで立ち向かうクレアをよく象徴しているのだが、本人にとってはそんなものを描かれても嬉しくなかっただろうと思う。

旧ルミエールの屋敷のカットシーン

旧ルミエールの屋敷で、マエルはアリーンに出迎えられる。

屋敷にいるのは、アリーン、ルノワール、アリシア。この中で本物のデサンドル家の者はアリーンだけだ。

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このシーンはアリシアがアリーンにぴったり寄り添っていて、仲睦まじく見える。

ヴェルソとルノワールは完全敵対しているし、ルノワールは家族が引き裂かれたのはすべてヴェルソのせいだと失望しているが、それでもなお「共に戦え」と言ってくるのがルノワールという人なのだろうな。

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戦闘後はアリシアがマエルに触れるシーン。

火事の記憶が共有される。

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描かれたアリシアは、本物のアリシアと記憶をつなぐことができるように見える。

アクソンを倒そう

そんなこんなで、旧ルミエールで手に入ると言われていたペイントレスの心臓は手に入らなかったので、2体のアクソンを倒してキュレーターに結界を破る武器を作ってもらおうという話になる。

一応ここで、ルネがさらっと「旧ルミエールにアクソンの亡骸があった」と言い、ヴェルソが「一体は山の上にいて行くのが大変」「倒すなら西と東にいるやつ」と言い、本当にさらっとアクソン4体のふわっとした情報がチラッと出されるが、あまり大した情報ではない。

アクソンを2体倒す前にモノリスに行くと、ルネが結界を越えてみようとしてヴェルソに笑われるイベントが見られる。

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このあとルネがヴェルソを睨む

何気にもうルノワールの下書きにも入れるみたいだけど、サクッとシモンを倒せるとは思えないので、ヴィサージュとシレーヌに行ってくる。


エクスペディション33 NG+記録
  1. ニューゲーム+でプロローグをじっくり見ていく
  2. 白いネヴロンの正体とジェストラルが戦い好きな理由
  3. マエルの悪夢と序盤キャンプイベントのニッチな深堀り
  4. 岩波の崖の祭壇やACT1クライマックスをじっくり見ていく
  5. 忘れ去られた戦場で描かれるキャラクターたちの心理
  6. モノコがいかにアレかという話や旧ルミエールのアクソン考察
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