【Clair Obscur: Expedition 33】白いネヴロンの正体とジェストラルが戦い好きな理由(NG+プレイ記録2)

クレールオブスキュールエクスペディション33 白いネヴロンとジェストラル考察感想

『Clair Obscur: Expedition 33(クレール・オブスキュール:エクスペディション33)』のニューゲーム+プレイ記録。

初見では気づかなかったあれこれを書いていく予定なので、ひと通りクリアしてストーリーを振り返りたいという方、NG+をプレイする人の独り言を読みたい方におすすめです。

今回の内容は春の牧草地~ジェストラルの村。

ストーリー全域のネタバレあり。

前回:ニューゲーム+でプロローグをじっくり見ていく

白いネヴロンとは

浜辺(暗き海岸)でルノワールに襲われ、ACT1がスタート。

ギュスターヴがルネと合流し、春の牧草地を進んで意思疎通のできる白いネヴロンと会う。

クレールオブスキュールエクスペディション33 画像

敵意のない、意思疎通できるネヴロンの「ご主人様」とは誰なのか。

ルネたちはペイントレスだと考えているし、当時は私もそうだと思っていたけど、白いネヴロンを描いたのはクレアだというのが関連クエストをやっていくと明らかになる。

では、なんで襲ってくるネヴロンと襲ってこないネヴロンがいるのかというと、

  • 空飛ぶ屋敷にいたクレアが描いたネヴロン → 遠征隊を襲う
  • 本物のクレア描いたネヴロン → 敵意がない

こういうふうになっている。

まず、空飛ぶ屋敷にいたクレアは、アリーンが描いたクレア(ヴェルソ、スーツのルノワール、アリシアと同タイプ)をクレア本人が描き直したもの。

上書きされたクレアは、遠征隊を襲うネヴロンを描き続けることになった。

なぜ遠征隊を襲わせたかというと、ネヴロンに殺された死体にはクロマが残るため、クロマがペイントレスに流れるのを防ぐことができるから。

ペイントレス=アリーンの力を弱め、キャンバスから追い出す。これが本物のクレアとルノワールの目的。

クレアはネヴロンを使って、ルノワールはクロマごと消す抹消という手段で、アリーンの創造物=ルミエールの人々のクロマがアリーンに戻らないようにしていた。

(だからジェストラルとグランディスは抹消の対象外になる)


では、本物のクレアが描いた白いネヴロンは何なのか。

おそらくクレアがヴェルソとキャンバスで遊んでいた時代に創られたもの。

…という見解をRedditでチラ見して「なるほど!」と思った。

そうであるなら、白いネヴロンは立場的にはヴェルソの創ったジェストラルと同じと考えていいんじゃないかと。

そもそも誰かを襲う目的で創られていないから敵意がないし、画家が創ったものだからキャンバスの中で意思を持っている。

NG+では白いネヴロンのクエストをちゃんと見ていきたいところ。

(1周目は何も知らずに4体倒して噴水のネヴロンに襲われた。同胞を殺されていると、敵意を向けてくるようだ…!)

インディゴの木のメッセージ

隊員の落ち合う場所と決められていたインディゴの木に、マエルの居場所を示すメッセージが書かれていたわけだが。

クレールオブスキュールエクスペディション33 画像

誰が書いたのかは明らかにならなかった気がするけど、犯人はヴェルソでしょうね。

浮遊する水の屋敷の扉に入ったときのカットシーンも、何者かが後をつけている様子が映るのだけど…

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ヴェルソやないかい!

ヴェルソは16年前からマエルを見守っていた上に、第33遠征隊のこともずっとストーキングしていたことになる。

岩波の崖までずっとうしろから見ていた可能性…?

マエルとキュレーター

浜辺でマエルは意識不明のままヴェルソに助けられ、屋敷に連れて行かれ、キュレーターに預けられた。

クレールオブスキュールエクスペディション33 画像

ルネがキュレーターを見て「彼がまとうクロマはネヴロンのものとはまったく違う」と、鋭い指摘をしていたけど、言ってしまえばこの世界の者ではないからね。

あれ、ルノワールはモノリスの地下に囚われているのでは? このキュレーターはいったい何? という疑問は残ったままなのだけど、ルノワールの力とか魂とかの一部的な扱いなのかなと考えている。

終わりなき塔の影も、本物のクレアがキャンバスにいなくても本物のクレアとして話しているし。

それにしてもまさか、本物のアリシアが記憶のないまま、本物のお父さんに世話されて特訓されていたなんてね。

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「また特訓?」とキュレーターに不満を言うマエルのざっくばらんな物言いは、本当の親子であることを醸し出しているように見える。

本物のルノワールがしばらくキャンプに滞在していたというのも、今考えるとすごい話だけど、ペイントレスを倒してもらう(=アリーンをキャンバスから追い出す)ために遠征隊に協力するのは筋が通っていて、マエルがいてもいなくても力を貸してくれた可能性はある。

ジェストラルはワンちゃんである

『Clair Obscur: Expedition 33』の見え方を決定的に変える考察のひとつは、ジェストラルは少年ヴェルソが犬に着想を得てキャンバスに創った生き物だということ。

(このへんについては、モノコについて熱く語られているRedditを参考にした)

つまりジェストラルは犬なのだ。

さらに、ルネは犬が好きである。

この2点を意識していると、ノコ登場シーン以降の見え方が大きく変わってくる。

クレールオブスキュールエクスペディション33 画像
もうヴェルソの名前出てきた

ジェストラルを見て、はしゃぐルネ。

ノコの身長にあわせ、膝をついて話しかけるルネ。

村でもっとたくさんのジェストラルに会えると聞いて、満面の笑みを浮かべるルネ。

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ニッコニコのルネさん

ルネのジェストラルへの執心は、ジェストラルが犬だからの一点ですべて説明がつく。

いにしえの聖域でもマエルがジェストラルのことを「かわいいけどバカなんだ」と、まるで子犬を見るような表現をしていた。

マエルの悪夢1

浮遊する水を出るとキャンプに移動し、初回のマエルの悪夢。

クレールオブスキュールエクスペディション33 画像

初見だと何が起きているのかまったく分からないけど、これはヴェルソとジュリー!

ふたりのジャーナルを見ると意味が分かる、ヴェルソが第0遠征隊(捜索救助隊)を殺す場面。

(ヴェルソはジュリーの目の前で死んだのに、何事もなく生き返った上に「ペイントレスは問題ではなく解決策」と言い出して、もうジュリーはヴェルソが信じられなくなったから仲間と一緒にヴェルソを殺そうとして、ヴェルソに殺された。ペイントレスは解決策と言い出したのは、ヴェルソが結界でクレアに会い真実を聞いたから)

ヴェルソの生き返らせたい人として会話でほのめかされていたジュリー、ジャーナルでしか出てこないのかと思っていたら、ちゃんと映像で登場していた。

そのあとは隊章を握って叫ぶマエル。

クレールオブスキュールエクスペディション33 画像

これはギュスターヴの隊章なんだろうか。予知夢的な。モノリスの数字が33だから、少なくとも過去の話ではないはず。

夢だからごちゃごちゃしていても、そういうものかなと思ってしまう。

ジェストラルの村だワン

ジェストラルがたくさんいるジェストラルの村。

ジェストラル=犬、戦う=遊ぶ、と置き換えると、ジェストラルがやたら戦い好きなのも納得でしかない。

「レーザーも撃てる」とかいう1000クロマのエクスカリバーだって、子犬が大好きな木の棒だと思えばホッコリしませんか。

クレールオブスキュールエクスペディション33 画像
2周目でも木の棒を買うアホ

火の中で「全然大丈夫さ」と言うジェストラルは、実は有名なネットミームが元ネタになっているそうで。

クレールオブスキュールエクスペディション33 画像

画像参考用の動画↓

ネットミーム「This is fine(全然大丈夫さ)」の元ネタは、2013年1月9日に公開されたウェブコミック『Gunshow』の第648話「On Fire」。

参考:Gunshow - On Fire

炎に包まれた部屋で、犬がコーヒーを飲みながら「This is fine」とつぶやき、徐々に溶けていく様子が描かれている6コマの漫画。

全然大丈夫じゃないのに大丈夫と言うシュールさが共感を呼んでミームとして急速に拡散され、本当はつらいのに大丈夫と思い込もうとする状況や、現実から目をそらす姿勢を風刺する表現として、様々な文脈で使われるようになったらしい。

参考:This Is Fine - Know Your Meme

要するに公式でもジェストラルは犬なわけだ。

ジェストラルの村は、ワンちゃんがいっぱいいるワンダーランドと考えればいい。

だから、大怪我してジェストラルの医者に診てもらおうなんて自殺行為みたいなものなのだ。

クレールオブスキュールエクスペディション33 画像
ジャーナル52

そんなジェストラルの娯楽施設、アリーナでシエルと再会。

シエルは浜辺のあと、おかしな黄色の森にたどり着いてジェストラルに会ったと話していた。

黄の収穫かなって思ったけど、さすがに遠すぎるし、あの場所はエスキエがいないと行けないから、ジェストラルの秘密のアリーナかな。

それならシエルがアリーナに出場していたのも自然な流れ。

次はエスキエの隠れ家に向かう。

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