【Netflix版聖闘士星矢】S1の7話感想。ムウ暇人疑惑と理想の部下ミスティ


「聖闘士星矢: Knights of the Zodiac」パート2の7話~12話が配信された。

パート1の海外での評価はIMDbで10点満点中の4.5点だったり、Rotten Tomatoesで肯定的なレビューが46%だったりと、なかなか微妙である。

そんな中、続きが無事に配信されて本当によかった。

パート2は、

  • 白銀聖闘士との戦い
  • 沙織さんの覚醒
  • グラードとの決着

で構成され、最後に沙織さんの心臓に矢が刺さってシーズンが終わる。

白銀聖闘士あたりは原作で最もよく覚えていない部分なので、「こんなセイントいたっけ」と新鮮な気持ちで見ていた。

以下ネタバレありで第7話のあらすじと感想を載せるが、内容を知っていようがいまいが鑑賞には何ら影響ないと個人的には思う。

再生数があまりに少ないと打ち切りになる恐れがあるので、気になっている方は流し目でもいいのでNetflix版を見てください。



Netflix版聖闘士星矢 7話のあらすじ

  • 沙織と辰巳は城戸光政の所有する隠れ家に向かう。
  • 星矢は海辺で目を覚まし、ムウが一輝以外の仲間を助けたこと、射手座の聖衣も無事だということを貴鬼から聞く。
  • サンクチュアリの命令で、白銀聖闘士のミスティと魔鈴が星矢たち青銅聖闘士を始末しにやってくる。



勝敗は実力だけでは決まらない聖闘士星矢

ミスティによると、白銀聖闘士と青銅聖闘士の実力差は「神と虫けらほどの差がある」のだそう。

じゃあ青銅聖闘士と黄金聖闘士の差はどう説明するのだろう、という疑問はさておき、設定上は青銅聖闘士が白銀聖闘士に敵うわけないのである。

遠くでムウと観戦している貴鬼も「星矢がシルバーセイントに敵うわけないよ!」と大げさに焦ってくれる。関係ないけど貴鬼のCGアニメ映えがすばらしい。

ムウは貴鬼に煽られて星矢を助けに入ろうとしたが、老師とアイオロスのテレパシーによって思いとどまる。

(老師のセリフは日本語と英語で違いがあり、英語だと老師はムウに「お前は未熟だからすぐ行動したくなるのだろうが」と諭すように言っている)

星矢のペガサス流星拳は白銀聖闘士のミスティにかすりもせず、星矢は大苦戦する。

設定上は青銅聖闘士が白銀聖闘士に敵うわけないのだから当然だ。

しかし設定は易々と覆される。

魔鈴が割り込んでいろいろあった後、再び星矢とミスティの戦いになってミスティが「勝つなら奇跡を起こすしかないぞ」とたき付ける。

それに対して星矢、

「なら起こしてみせる!」

と、奇跡を起こす宣言。

そして奇跡によってミスティを撃破。

奇跡ってそんな簡単に起きるっけと思うだけ野暮。

とても聖闘士星矢らしい戦いだった。



ムウ暇人疑惑が浮上

貴鬼と共に、星矢とミスティの戦いを遠くから観戦および実況していたムウ。

空模様の変化からすると、ムウは長時間ずっと同じ場所に突っ立っていたことになる。

話の流れと時間帯をまとめるとこんな感じだ。

星矢が海辺で目を覚まして貴鬼と会話する → 夜

ミスティと戦う星矢が魔鈴にとどめを刺される → 夜

白銀聖闘士が青銅聖闘士を律儀に埋葬する → 夜明け前

墓から掘り起こされた星矢が丸腰でミスティに挑んで返り討ちにあう → 夜明け前

ミスティが地平線から昇る朝日に向かって盛大に自画自賛する(全裸にはならない) → 夜明け

星矢がミスティを倒す → 夜明け

この間ムウはずっと同じ場所で星矢を見守っており、星矢がミスティを倒すのを見届けてようやく去って行く。

ロケーションも季節も分からないので全然正確ではないが、適当に経過時間を推測してみたい。

序盤の夜のシーンが何時なのか判断するのは難しいので、とりあえず23時だとしよう。

星矢のいるロケーションを仮に東京だとすると(東京ではないと思うが)、夏至の日の出が朝4時半くらい。

なので、夜明けに星矢がペガサスローリングクラッシュでミスティと海へダイブしたのは早くても4時半以降だろう。

ムウが23時から朝4時半まで浜辺にいたとすると、だいたい5時間半ということになる。

NFL(アメフト)の試合だって3時間だというのに、よく飽きずに見ていられるね…。

しかも星矢はずっと戦っていたわけじゃない。墓に埋められたり気絶したりしている。

その間もムウは何もせず突っ立っていたと思われる。暇な大学生か。



理想の部下ミスティ

全裸で水浴びしていたナルシストという強烈なイメージが根強いミスティ。

Netflix版では特に脱がないため、ただのナルシストというマイルドなキャラに落ち着いた。

ミスティは日本語でも英語でも自分大好き発言が多いのだが、セリフを聞いていると意外とまじめに仕事をこなし、真っ当な意見を述べていることに気づく。

例えば星矢は死んでいないと察した時。

魔鈴が星矢を殺し、他の青銅聖闘士と墓に埋めたものの、ミスティは何かがおかしいと感じていた。

仕事が終わったから飲み行こうとモーゼスとアステリオンに誘われても、ミスティは違和感を放置して仕事を終えることはしなかった。

墓を掘り起こして星矢がまだ生きていることを確かめ、星矢だけでなく教皇を裏切った魔鈴も始末するべく行動する。

仕事熱心である。

上司(教皇)に対する忠誠心、与えられた仕事を最後までやり遂げる責任感、疑問を感じたら自分が納得するまで確かめる行動力。

ミスティ、理想の部下では?

就活サイト「キャリアパーク」のコラムにも、理想の部下は「言われなくてもやってくれる」と書いてあったしね。

また、ミスティの言葉にも注目したい。

奇跡を起こして勝利をつかもうとする星矢に対してミスティは「奇跡など簡単には起きん。勝敗は実力のみで決まる」と返している。

至極まともな発言である。

しかし、まじめに職務に励んでいても格下の相手が起こした即席の奇跡で倒されてしまうのが聖闘士星矢流のエンターテインメントだ。

ちょっとミスティが気の毒になった。

次の記事:【Netflix版聖闘士星矢】S1の8話感想。昔のアニメはよく流血してたな


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