インヴァネス発、スカイ島1日バスツアーにひとりで参加してきた


スカイ島(Isle of Skye)はスコットランドの西海岸の近くに位置する島で、羽を広げたような形状から「翼の島」とも呼ばれています。

自然が豊かで観光地として人気がある他、今でもゲール語が使われている数少ない場所の1つで文化的価値も高い地域です。

インヴァネスにはスカイ島行きの英語バスツアーがたくさんあり、かつインヴァネス観光が秒殺で終わりそうだったので、ひとりで参加してみることにしました。

私が実際に使ったバスツアーについて、当日のスケジュール、様子、さらに服装や必要な英語力などについて紹介します。

どのバスツアーにしたか

WOW Scotland ToursのIsle of Skye Tourに参加しました。大人ひとり69ポンドの日帰りバスツアーです。ウェブサイトから直接申し込みました。

数あるスカイ島ツアーの中でなぜこれを選んだかというと、トリップアドバイザーで1位だったこと、ウェブサイトに日程が詳しく載っていたこと、ツアーガイドとドライバーが別々なのは珍しかった(バスツアーはガイド兼ドライバーが普通)、というのが理由です。

火・水・木のどれかで予約しようと直前の日曜日に空席を確認したら既に水・木が満席になっていました。イギリスのバスツアーは直前でも空いているイメージがあったのですが、人気のあるツアーは早めの予約が望ましいことを学びました。

1日のスケジュールとルート

バスはまず、インヴァネスから西海岸に向けてスコットランドを横断します。スカイ島に渡ったら東海岸沿いを北上し、折り返してスコットランド本島へ。そして来た道とは違うルートでインヴァネスに戻ります。

スカイ島ツアーのルート画像

トイレ休憩、短い写真撮影タイムを含めていろんな場所に停まりました。だいたいの内容を紹介します。

カイリーキン(Kyleakin)

スカイ島とスコットランド本島とを結ぶスカイ・ブリッジを渡ってすぐの港町。町からは廃墟になったモイル城が見えます。

今は国が橋を所有しているため無料で通れますが、開通してしばらくの間は通行料がかかったそうです。この橋のおかげで島の人口が1万人を超えたとガイドさんが話していました。

カイリーキンとスカイ橋の写真

スリガチャン(Sligachan)

渓流にかかる石橋からブラックマウンテンと呼ばれる山々を眺めることができます。渓流は奥入瀬の方が断然いいなとひとりで無意味なマウンティングをしていました。駐車場の近くにウィスキーが飲めるバーもあります。

スリガチャンの写真


キルトロック(Kilt Rock)

絶壁の上から海に向かって流れ落ちる約60メートルの滝。横からしか見られないんですが、ドローンとか使って海側から見たい。

キルト・ロックの写真

The Quiraing

発音忘れました。違う惑星に降り立ったかのような、360度見渡す限りの緑の丘です。どこもかしこも見事に草に覆われています。そしてのびのびと暮らす羊。風が強すぎて写真を撮ってもらう間、目を開け続けるのが苦行でした。

Quiraingの写真

そういえば、ここに来るまでの間にハリー・スタイルズがミュージックビデオを撮影したという崖も通りました。

ポートリー(Portree)

人口4,000人のスカイ島の中心地。お土産屋、バー、カフェ、アイス屋などいろいろあります。小さな街ですが観光客が多いのか車通りが意外と多かったです。カラフルな家が並ぶ港は唯一にして最大の撮影スポット。

ポートリーの港の写真

アイリーン・ドナン城(Eilean Donan Castle)

スコットランド本島の西海岸の近くにある、湖畔に浮かぶ古城。城の建っている小島と陸地をつなぐ長い石橋が風情あります。この頃には疲れてガイドさんの説明をほとんど聞いていませんでした。

アイリーンドナン城の写真

ネス湖とアーカート城(Loch Ness and Urquhart Castle)

伝説のモンスターがいると言われているネス湖。「ネッシーはシャイだから出てくるか分からない」と慣れた口調で話すガイドさん。

このあたりの住民はネッシー関係の仕事に就いている人がほとんどだそう。観光業とか研究者とか。どう見てもただの湖なのに世界中の観光客がネッシーを求めて訪れるんだから伝説の力は偉大です。

ネス湖とアーカート城の写真

ネッシーランドのプラスチック製ネッシーならバスの中から見えました。ちなみにネッシーの代名詞はsheです。

アーカート城は遠くから見るだけでした。

その後、バスステーションに夜の8時半に到着、解散しました。チップはあげたいと思ったらあげる感じで、半分くらいのツアー客がガイドさんとドライバーさんにいくらか渡していました。

参考:ツアー当日の朝の様子

集合時間より早めに着いておくと安心

出発場所はバスステーションの7番乗り場(最新情報は予約時に届くメールで確認を)。

「WOW Scotland」と書かれたバスが停まっており、キルトを来たガイドさんが立っていたのですぐに分かりました。予約時のメールが必要かと思ったら名字を言うだけでOKでした。

意外とみんな早く来るので、窓際をゲットしたいとか同行者と絶対に隣り合わせで座りたいとかあるなら集合時間の15分くらい前に着いた方がいいかも。



集合時間(この時は8時20分)には全員そろい、予定通りの時間にバスが出発しました。参加者は26人くらいでバスはほぼ満席。アメリカ人とインド人が多めでした。

お昼ごはんと晩ごはんが注文できる。水も買える

「ごはん」って言うと語弊がありますけれど。

バスに乗ると座席に昼食と夕食のメニューが置いてあるので、必要であれば注文します。昼食はラップサンドイッチが3.5ポンド、夕食はボックスにメインとサラダが入って8ポンド。ポートリーに着いた時に受け取ります。

自分で持参しても問題ありません。見た感じ昼食はほとんどの人が買っていて、夕食を買う人は数人でした。私はどっちも買いました。というのもツアー終了予定時間が8時半だったので、その後に夕食をどうするか考えるのが面倒だったからです。

水は1ポンドでいつでも買うことができました。バスツアーだと食事や水は休憩時間に自分で調達するのが一般的なので、とても珍しいです。

ツアーの感想、その他(服装や必要な英語力など)

スカイ島は山あり崖あり滝あり海ありで、イギリスの自然をぎっしり詰め込んだような壮大な場所でした。バスツアーは見所たくさんのスカイ島の注目スポットを効率よく回ってくれるので、時間がない人や運転ができない人には最適だと思います。

ガイドさんもバスの外では満遍なくツアー客に話しかけていて親しみやすかったです。私が日本人だと聞くと「北海道にスキーしに行きたい!」って言っていました。

一方、私見ですが「これイギリスかアイルランドのどこかで見たことあるな」と思う景色がたまにありました。日本の山はどれも同じに見えるのと同じで、イギリスの山や草原はどれも似ているのかも。

服装について

スニーカーなど歩きやすい靴が必須で、あとは夏でも暖かい格好をした方がいいです。インヴァネス市内の服装プラス1枚が目安でしょうか。

私が行ったのは6月でしたが、長袖2枚と冬用のコートでちょうどよかったです。場所によっては風が強いのと、1日の中で天気がよく変わるので、濡れても大丈夫なフード付きの上着が便利だと思います。ただ、夏以外はどんな格好で行けばいいのか想像つかないです。

必要な英語力について

ツアーは全て英語ですが、申し込みができる英語力があれば問題ないんじゃないかと思います。ガイドさんの説明が理解できなくてもバスに乗り遅れなければ基本的に問題ないです。

ガイドさんや他のツアー客が話しかけてくることがあるので、ある程度の会話ができる方が楽しいです。

ひとりで参加しても問題ないか

バスに乗り遅れなければ全然問題ないです。私の他にも3人、ひとりで来ている人がいました。皆さん女性でした。一人旅バンザイ。

ひとりだと話しかけられる確率がぐっと高くなります。私の場合、隣に座ったアメリカ人夫婦の奥さんがよく話しかけてきました。北米の人って知らない人に話しかけるのが普通なんでしょうか。旅行好きの人だったので今までの旅行の話とかして頑張りました。

まとめ

アウトドア派じゃないけどスコットランドの自然を満喫したい、ラクしてスカイ島に行きたい、インヴァネスでやることがない、そんな人にバスツアーはオススメです。

私が参加したもう1つの現地ツアー、グレートブリテン島の北端に行くバスツアーについては「グレートブリテン島の北端に行くバスツアーにひとりで参加してきた」で紹介しています。


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