ウェールズの海辺の街アベリストウィス観光(Aberystwyth)

丘からアベリストウィスを一望した写真

ウェールズの海辺の街アベリストウィスに行ってきました。英語で書くとAberystwyth、子音何個あるんだよってスペルです。

観光施設がないためか地球の歩き方にも載っておらず、私も友達に教えてもらうまで知りませんでしたが、のんびりと過ごすのに最適なステキな場所でした。


どんなところか

アベリストウィスはウェールズの西海岸にある小さなリゾート地で、大学やウェールズ国立図書館があることからウェールズの教育拠点にもなっている町です。

人口は2016年の推定で約17,000人、年齢別の比率は20代が50%近くを占めているようです。(参考:https://www.citypopulation.de/php/uk-wales.php?cityid=W38000133)

バーミンガムから鉄道で3時間前後の位置にあります。




観光スポット

アベリストウィス・クリフ鉄道 

線路を走る鉄道ではなく丘に登るためのケーブルカー、アベリストウィス・クリフ鉄道(Aberystwyth Cliff Railway)。

クリフレイルウェーの写真

1896年から運用が始まり、2001年まではイギリス最長のケーブルカーだったそうです。

海沿いの遊歩道を北に進むとConstitution Hillという丘があり、頂上までこのケーブルカーで行くことができます。

2018年5月現在、大人片道4ポンド・往復5ポンド。徒歩でも10分くらいで登れる距離なので、必ずしもケーブルカーを使う必要はありません。

頂上にはカフェがあるのでゆっくりすることもできます。


ヴェイル・オブ・ライドル鉄道

1902年から運用されている蒸気機関車ヴェイル・オブ・ライドル鉄道(Vale of Rheidol Railway)。

SL写真

鉄道駅のすぐそばの乗り場からDevil's Bridgeまで向かいます。

往復3時間なので私は乗りませんでしたが、便数がかなり限られているので乗りたい場合は事前に時刻表の確認をしたほうがいいでしょう。


アベリストウィス城

城と名前はついていますが、このアベリストウィス城(Aberystwyth Castle)は廃墟です。原型はほぼ残っていません。

アベリストウィスキャッスルの写真

12世紀にノルマン人が最初に城を建て、その後ウェールズの所有になったりイングランドの支配下になったりしました。

14世紀から城のあちこちが崩壊し始め、17世紀にはクロムウェルの政策で城の機能が失われました。

建物の部分がほとんど残っていないのは、住民が家を作るために城の石材をかっぱらっていったからなんだそう。

ここでは人々が海を眺めたり、残骸をよじ登ったりと、公園と同じような感覚で過ごしています。


その他

海岸沿いのロイヤル・ピア(Royal Pier)に展望スポットとゲームセンターがあります。

あと、入りませんでしたが博物館もあります(Ceredigion Museum)。1階はインフォメーションセンターになっています。


車で遠出できるともっといろいろ楽しめるのでしょうが、徒歩圏内で見て回れるものは限られているので、半日もしないうちに退屈するかもしれません。

ですが町歩きはおすすめです。

車が少なくて歩きやすく、海辺もそんなに人が多くないので砂遊びしほうだい。

道に並ぶ家々はいろんなパステルカラーに塗り分けられていて、眺めているだけで楽しいです。

町並みの写真

潮の満ち引きによって海岸の景観が少し変わるので、時間を変えて同じ場所を歩くのもおもしろいと思います。

干潮・満潮の時間はインターネットで調べることができます。

潮汐の確認サイト:https://www.tide-forecast.com/locations/Aberystwyth-Wales/tides/latest



食事関係

Pysgotyというシーフードのレストランは友達が絶賛していました。

私は土曜の予約をその週の火曜日に取ろうとしたらすでに満席だったので、誰かに行ってきてほしい。

席数が少ない上に日曜と月曜が休業なので、行きたい場合は早めに予約(電話のみ)したほうがいいです。

ここに限らず日曜日は休みというレストランが多く、都会に比べると食事の選択肢はかなり少なめ。

レストラン併設の宿を選ぶとラクかもしれません。

町の中に24時間営業のスーパーやテイクアウトの中国料理店があるので、何も食べられないということはないと思います。



年に一度のサイクルフェスティバル

5月に行ったらたまたまAberystwyth Cycle Festivalというイベントをやっていました。

子供から大人、アマチュアからプロといろいろな部門のレースが行われ、コース沿いで自由に観戦できました。

宿の人によると有名なロードレースの選手も出ていたらしいのですが、人生で初めて自転車競技を見た私には何のことかサッパリ。

サイクルフェスティバル写真

ケーブルカーのある丘ではダウンヒルの大会が開催されていました。

急なカーブや階段をマウンテンバイクでガンガン突き進んでいて迫力ありました。

ダウンヒルの写真



まとめ

簡潔に言うと海と丘しかない小ぎれいな田舎町なのですが、雰囲気や景色がすごく良くて個人的にはかなり好きな場所です。

もしイギリスに語学留学するならアベリストウィスを選びたいと思ったくらいです。きれいだし治安がいいし、娯楽が少ないから勉強に打ち込めそう。

週末を使っての短い滞在だったものの、親切な人が多くてとても気持ちよく過ごせました。

アジア系含め移民っぽい人があまりいなかったのも、バーミンガムやロンドンと違って新鮮でした。


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