ウィッチャー原作小説の一覧・ゲームとの違いを紹介


PS4のゲーム『ウィッチャー3 ワイルドハント』をプレイし、日本語に翻訳された原作小説を読んだ。

小説を読む前は、ウィッチャーの小説が何冊あるのか、ゲームと小説の違いはあるのか、全然知らなかった。

なので、これから小説版ウィッチャーに挑戦する人の参考になるよう、

  • ウィッチャーの小説版一覧と読む順番
  • ゲームと小説の違い
  • ゲームのキャラクターは小説に出てくるのか
  • ゲームと小説のどちらから始めるべきか

をネタバレなしでまとめた。



ウィッチャー小説版の一覧

現時点で出版されているウィッチャーの小説を紹介する。

原作はポーランドのファンタジー作家アンドレイ・サプコフスキによって書かれたポーランド語の小説だが、ここでは英語版の情報をもとにしている。

日本語に翻訳されているものは邦題も併記した。


短編集

  • The Last Wish 
  • The Sword of Destiny 

ウィッチャーシリーズの導入となるのが2冊の短編集だ。日本語版は残念ながら出ていない。

英語版は『The Last Wish』『The Sword of Destiny』の順に出版されたが、ポーランドでは『The Sword of Destiny』のほうが先に出版されている。

時系列では『The Last Wish』のほうが先の出来事となっている。


ウィッチャーサーガ

  • The Blood of Elves (日本語版「ウィッチャーI エルフの血脈」)
  • The Time of Contempt (日本語版「ウィッチャーII 屈辱の刻」)
  • Baptism of Fire (日本語版「ウィッチャーIII 炎の洗礼」)
  • The Tower of Swallows (日本語版「ウィッチャーIV ツバメの塔」)
  • The Lady of the Lake (日本語版「ウィッチャーV 湖の貴婦人」)

ゲラルトとシリの運命をめぐる5部作。ゲームの人気を受けて日本でも5冊すべてが翻訳されることになり、2019年7月に最終巻である第5巻が発売された。


単独作品

  • Season of Storms (未翻訳)

ウィッチャーシリーズの最新作。ポーランド語原作が2013年に、英語版が2018年に出版された。

時系列ではウィッチャーサーガより前の出来事が書かれている。


その他

  • 英語未翻訳の作品に、複数の作家によるアンソロジーがある
  • 原作者アンドレイ・サプコフスキが友人の結婚式のために書いたという非公式の作品が存在している



小説版を読む順番

日本語で読めるのは今のところウィッチャーサーガのみなので、小説版の第1巻にあたる『ウィッチャーI エルフの血脈』から順番に読むしか選択肢がない。

もし英語版を読むのであれば、出版順、つまり『The Last Wish』から順番に読んでいくのが一番分かりやすい。

短編集を飛ばしてウィッチャーサーガから始めても問題はないが、短編集にもシリやイェネファーが登場するため、先に読んでおくことでより深く物語を理解できるそうだ。



ゲームと小説のつながり

ゲーム版のウィッチャー1~3は、小説のあとの物語になっている。ゲームと小説でストーリーが重複することはない。

ゲームをプレイしたあとに小説を読めば、ゲームで触れられつつもあまり語られなかった過去の出来事が理解できるし、小説を読んだあとにゲームをプレイすればウィッチャーの世界をさらに楽しむことができる。

ただ、ゲーム版は開発会社のCD Projekt Redがアンドレイ・サプコフスキからウィッチャーの著作権を買い取って作られたものなので、小説とゲームのストーリーが完全につながっているかというと、そうとは言えないところもある。

とはいえ、ゲームの雰囲気は小説と同じと言ってよく、重厚な世界観が見事に再現されている。

私はゲームをやったあとに小説を読んだが、ゲラルトやほかのキャラクターのイメージが損なわれることは皆無だった。



小説版にゲームのキャラクターは登場するのか

小説では、ゲームの登場人物の活躍も多い。

ゲラルトとシリはもちろんだが、1巻だけでダンディリオン、イェネファー、トリス、ヴェセミル、ランバート、エスケル、ディクストラ、フィリパ・エイルハート、エムヒル皇帝、シャニが登場する。

3巻でゾルタンとレジス、4巻ではアヴァラックも出てくる。

また、グウェントカードで名前を見たキャラクターが多数登場するのも見逃せない。




ゲームと小説のどちらから始めるべきか

小説→ゲームが理想だが

ウィッチャーの世界を余すことなく楽しむのなら、時系列に沿って小説から始めるのがベストだろう。

小説の5巻でようやく明かされる事実がゲームでは当たり前のように出てきたりするので、ゲームを先にやると小説のネタバレが避けられないからだ。

一方、ゲームから始めると小説の難易度が下がるというメリットがある。


ゲーム→小説がイージーモード

小説にはゲームに負けず劣らず大量の人物名や地名が出てくる。ゲームをプレイして登場人物や世界地図をイメージできる状態にしておくと、小説を読むのがぐんとラクになる。

また、小説版は長い。1冊あたり500ページを超えるため、ウィッチャーへの愛着がないと耐えられなくなる可能性がある。

翻訳書なので、どうしても日本人作家の小説に比べると読みにくく感じることがある。翻訳自体はとてもすばらしいのだが、一文が何行にも渡ったり改行が全然なかったりと、なかなか厳しい構成になっている。

私は翻訳書をほとんど読まないので、正直、ゲーム未プレイだったら小説は1巻の途中で挫折していたと思う。1巻はシリとケィアモルヘン組の交流が見られるからがんばれた。

Netflixのドラマが始まったらまた違うのだろうが、個人的にはゲームである程度ウィッチャーのことを知ってから小説に入るのがおすすめだ。

ゲームのあとに小説を読んで、「ディクストラの足の話はこのことか!」「ダンディリオン、意外と優秀!」と、ゲームでの知識を補完できるのも楽しい。



まとめ

ウィッチャー作品に触れたことのない場合は、まずはゲームを遊んでみて、気に入ったら小説を読むといい。人物や用語を覚えてからのほうが、小説を理解しやすい。


ゲームはやったけど小説を読むか迷っている場合は、図書館で借りるでもKindleのサンプルを読むでも構わないのでぜひ試してほしい。ゲーム版が好きなら気に入るはずだ。


現在、未翻訳の『The Last Wish』をKindleで読んでいるので、読み終わったら感想を書きたい。

2019/08/12追記:
『The Last Wish』読み終わりました。内容や感想は関連記事からどうぞ。