Vodafoneはオススメしない。イタリアのプリペイドSIMカード

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海外旅行にはSIMフリーのスマホを持っていき、現地でプリペイドのSIMカードを買うようにしている。

レンタルWi-Fiだと専用の端末を持ち歩かないといけないが、SIMカードなら差し替えるだけで自分のスマホを普段どおり使えて快適だ。海外ローミングは料金の関係で論外。

私は1年ほどイギリスでVodafoneのSIMを使っていたので、Vodafoneなら使用中のスマホとの相性に問題ないと考え、イタリアに行った時もVodafoneを選んだ。

通信自体は問題なくできたのだが、もうイタリアでVodafoneを使うのはやめようと思った。

TIMやThreeといった他の通信会社のSIMは試していないし、単に私のスマホに問題があっただけという可能性もある。

そのため主観的な話になるが、私がイタリアでVodafoneのプリペイドSIMを買った時のこと、使い勝手、不満に思ったことをまとめた。



ローマ・テルミニ駅で買ったSIMカードの詳細

ローマに到着した日、テルミニ駅の地下1階にあるVodafoneショップへ向かった。

お店の営業時間は午前8時から午後10時で、思ったより長いことに感動。ローマ到着が夜だった私にはありがたかった。

夜9時に店舗へ行くと、他にもお客さんが2人ほど入っていた。

店員さんに英語で「プリペイドSIMがほしい」と伝え、

  • 使用期間:1ヵ月
  • データ:30GB(うち15GBはイタリア以外のEU各国でも使用可能)
  • 音声通話:可能
  • 料金:25ユーロ

のSIMを案内された。

(プリペイドSIMは「prepaid SIM card」で通じたけど、「pay as you go SIM」のほうが通じやすいかもしれない。)

SIMカードの購入に必要なのはパスポート。支払いは現金とカードのどちらでもOK。

ヨーロッパのSIMは値段のわりに使えるデータ量が山盛りなことが多くて嬉しい。30GBもいらないけどね。日本のプリペイドSIMは3,000円で3GBとかだから差が目に付く。



データ通信は快適。イギリスやフランスでも使えた

SIMを入れ替え、イタリアでVodafone.ITに繋がるようになってからは、ローマやフィレンツェなどで問題なくインターネットを使うことができた。

電車が建物の少ない地域を走っている時を除いて、通信の遅さが気になることはなかった。

テザリングもできたので、Wi-Fi環境のない場所でのパソコン利用もバッチリ。

また、イタリアで買ったSIMカードでも他のヨーロッパの国でそのまま使用できる。

イタリアのあとに訪れたイギリス、飛行機の乗り継ぎで寄ったフランスでも、ローミング機能をオンにすることで通常通り使えた。

基本的にヨーロッパのSIMは、他のヨーロッパの国でも追加料金なしで使えることが多い。



不満だったこと

データ通信に不満はなかったが、気になる点がいくつかあった。


1.SIMが有効になるまで90分かかる

Vodafoneショップで店員さんに「90分たったらSIMを差し替え、PINコードを入力してロック解除してください」と言われたので、SIMカードの差し替えは店ではなくホテルで行った。

PINコードはSIMカードの裏に記載されている。

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「とりあえず差し替えるだけ差し替えるか」と、きちんと待てない私は60分ほどたったころにSIMを差し替えてPINコードを入力してみたのだが、「正しいPINではありません」と拒絶を食らう

「数字を打ち間違えたのかもしれない」とポジティブにもう1回試みるも結果は同じ。

3回間違えるとロックがかかり、そうなるとPUKコードというのを入力しないといけなくなるので、ラストチャンスである3回目はおとなしく90分後に挑戦した。

すると難なくロック解除。

大げさではなくSIMが使えるようになるまで90分かかった。

イギリスとオーストラリアのVodafoneはすぐに開通できた覚えがあるので、なぜイタリアのVodafoneはこんなに時間がかかるのか謎。

何より、90分たたないと何もできないのでは、SIMを店頭で差し替えて問題があったらすぐに解決してもらう、という方法がとれない。

わざわざ現地のショップでSIMを買うメリットがなく、それなら前もってAmazonでヨーロッパ対応のSIMカードを入手しておくほうがラクではないか。



2.電源を入れるたびにPINコード入力を要求される

SIMカードのロック解除は一度PINコードを入れれば済むものかと思いきや、イタリアのVodafoneのSIMはなぜか電源を入れるたびにPINコードの入力画面になった。

そんなに頻繁に電源のオンオフをするわけではないが、充電が切れたあとや、飛行機に乗って電源を切ったあとなど、いちいちPINコードを入れてロック解除しなくてはならないのは不便。


3.本当に通話できるのか分からなかった

電話をかける用事は一度もなかったので通話は試していないのだが、今回買ったSIMが本当に音声通話できるタイプだったのか実は分からない。

店員さんには「イタリアの番号なら600分通話できる。日本にも電話できるよ」と言われたが、SIMカードのパッケージにもスマホの端末情報にも電話番号が見当たらなかったのだ。

私のスマホがおかしいとか、店員さんのうっかりとか、そういった理由もあるかもしれないが、今度イタリアでSIMを買う機会があったら念入りに確認しようと思った。



まとめ

イタリアのVodafoneのSIMはインターネットをやる分には快適で、他のヨーロッパの国でもそのまま使えたのは便利だった。

一方、SIMカードが有効になるまで90分かかったことや、電源を入れるたびにPINコードを入力しなくてはならないのは不便だった。

最初にも書いたとおり、私はVodafone以外のSIMは使っていないので、もしかしたらTIMやThreeなど他社のSIMでも同じことが起こるのかもしれない。

ただ、自分の経験から、イタリアでSIMカードを買うならVodafoneはあまりオススメできない。


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