【マインドハンター】シーズン2のマンソン役はタランティーノ映画でも同じ俳優だった



Netflixオリジナルドラマ『マインドハンター』のシーズン2にチャールズ・マンソンが登場した。

クエンティン・タランティーノ監督の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を見た直後だったので、「ここでもマンソンか」と興奮しながらマインドハンターを見ていたが、マンソンを演じていた役者が同じ人だとは思っていなかった。

なぜ別々の作品で登場したマンソンを同じ役者が演じることになったのか、そしてどのような役作りがされたのか、気になったので調べてみた。

なお、私はマンソンやシャロン・テート事件といった背景知識がうやむやなまま『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を鑑賞したため、シャロン・テートの家を訪れた怪しい男がマンソンだったと気づかなかった残念な人間です。



マインドハンターとタランティーノ作品に登場したマンソン

マインドハンターと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』に登場したマンソンは、同じ人物だが描かれている年代が異なる。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の舞台は1969年で、マンソンが1971年に逮捕される前の話だ。

一方、マインドハンターの舞台は1980年代初期。マンソンが終身刑で服役している時期にあたる。


犯罪ドキュメンタリーが大好きな友人によると、マンソンはアメリカでは伝説級に有名な犯罪者らしい。

カルトの指導者で、人を洗脳して犯罪を引き起こしたところなど、日本でいうとオウム真理教の教祖が近いのだろうか。

チャールズ・マンソンについては、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の予習を兼ねた下記サイトが分かりやすいです。

【参考サイト】「シャロン・テート殺害事件」と「マンソン・ファミリー」を解説! 予習バッチリ!! タランティーノ最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(BANGER!!!)



チャールズ・マンソンを演じたのはデイモン・ヘリマン



マインドハンターと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でマンソンを演じているのは、デイモン・ヘリマン(Damon Herriman)というオーストラリア出身の俳優だ。

『ローン・レンジャー』や『J・エドガー』を始め、いくつかの映画やドラマに出演しているが、いずれも脇役で主演作品は今のところ確認できない。



なぜ同じ役を2つの作品で演じることになったのか

インタビューでヘリマンは、2つの作品でマンソンを演じることになったのは全くの偶然だと答えている。

マインドハンターと『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の両方でマンソン役のオーディションが行われ、両方のオーディションに参加し、両方とも合格したのだそうだ。

マンソンの身長は低いため(160センチ未満)、もともと競合相手が少なかったとヘリマンは話しているが、ヘリマンの身長は173センチ。

日本人からすると平均的に見えるし、オーストラリア人男性の平均身長も176センチくらいなので、ヘリマンの身長が目立って低いわけではない。

マンソン役を得たのは本人の努力が大きかったのだろうと思う。




マンソンの役作りと辻一弘によるメイク

マインドハンターに出てくる犯罪者はどれも実在の人物で、分かる人(犯罪ドキュメンタリー好きの友人など)が見ると見た目も話し方もアクセントそっくりで感動するレベルなのだそうで。

ためしにエド・ケンパーの比較動画を見てみたら、たしかにドラマと本物がとてもよく似ていた。



エド・ケンパー役のキャメロン・ブリットンのインタビュー動画を見ると、しゃべり方や声の高さがエド・ケンパーを演じているときと全然違って、役作りってすごいなと素人の語彙力で感心した。

マンソンも例外ではなく、比較動画を見ると本物そっくりに仕上がっているのが分かる。



日本語字幕がないと何を言っているのかサッパリだが、音を聞いて動きを見ているだけでも本物に限りなく似せて演技をしているのがうかがえる。

一般人が入手できるマンソンの資料は限られているそうだが、ヘリマンは文献や映像など可能な限り資料を集め、マンソンの話し方や動作などを徹底的に研究したのだそうだ。


外見はメイク担当の辻一弘氏が5時間かけて作り上げたものとなっている。



辻一弘はゲイリー・オールドマン主演の『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』で特殊メイクを担当し、第90回アカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した偉大なるメイクアップアーティストだ。

辻氏はマインドハンターではマンソンのほか、自称「サムの息子」のバーコウィッツのメイクも担当している。

そのほかに、マンソンの低身長を演出するため、背の高い看守役を隣に立たせたり、ヘリマン自身ができるだけ背を丸めるようにしたりと、様々な工夫がなされている。



まとめ

マインドハンターでマンソンは1エピソードしか登場していないが、不気味さと理解不能さで強烈なインパクトを残している。

今回マンソンの中の人を調べてみて、マインドハンターの犯罪者役には役者やスタッフの努力が作品のリアリティに大きく貢献していることが分かった。

これからはホールデンやビルなど主要キャラだけでなく、殺人犯側にも注目してみようと思った。


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