【FF16】クライヴの目指す世界をクライヴと一緒に見る体験。DLC「海の慟哭」感想

FF16 アイキャッチ

『ファイナルファンタジーXVI』のDLC第2弾「The Rising Tide《海の慟哭》」の感想です。

リヴァイアサンの使い勝手もいいし、水の民の英語アクセントもいいし、ストーリーもいいし、海の慟哭かなり好きですという内容。

DLCのストーリー・クエストすべてを含むネタバレあり。

リヴァイアサンにどっぷり

リヴァイアサンのフィートとアビリティがとてもよい。

フィートの水弾は遠くからチュンチュンするだけで敵のウィルゲージが削れるし、回避は移動距離があってとにかく優秀。

アビサルテアはゲージマックスにして使うと爽快。

大海嘯は視界にいる敵をまとめて倒してくれて便利。

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うっかり敵の近くでリフィルすると大怪我するけど、アクション苦手勢こそ使うべき召喚獣が満を持して現れた気がする。

常にリヴァイアサンを起動してたおかげでカイロスゲートを生き残れたこともあり、私はリヴァイアサン依存症と化した。

ちなみにカイロスゲートでの私の行動パターン:リヴァイアサン起動、回避して敵から離れて水弾、回避して敵から離れてリフィル、水弾、テイクダウンのちょい前にアビサルテア発動、テイクダウンして召喚獣アビリティ全部盛り、回避して敵から離れて水弾、以下ループ。ザコは大海嘯。

使ってたアビリティはライトニングロッド、ダイヤモンドダスト、プロシリタイズ(アルテマ)、ギガフレア、アビサルテア、大海嘯。

ジョーディーアクセントを浴びる

本編2周目をずっと英語音声でプレイしていた延長で、DLCも英語音声のままやっているのですがね。

水の民の英語アクセントがですね。

みんなガブと同じジョーディーアクセント!

(確信があるわけではなく、可能な範囲で役者さんを調べてたぶんそうだろうと思った)

やはりあのアクセントは北部の特徴なのね。たまらん。

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ジョーディーアクセント(Geordie accent):平坦で間延びした母音が特徴の、イングランド北部ニューカッスル地方の訛り。あまりのクセの強さにイギリス人でも聞き取れないことがあるとかないとか。距離が近いのでエディンバラあたりのアクセントや、ミドのヨークシャーアクセントと少し似てる。

<関連記事>英語音声のシドやミド、バルナバスはどこの訛りで話しているのか

ふだんならサイドクエストなどはテキストだけ読んで音声は最後まで聞かず次のセリフに進んでしまうんだけど、水の民の里ではセリフぜんぶ聞いてしまった。

年配の人ほど訛りが強くてなに言ってるかぜんぜん分かんないあたりもリアルすぎる。

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なに言ってるか分からなかった人

空の残響に出てきたファミルもそれっぽい英語だったし目が水色だったし、ぜったい水の民の関係者だろって思ってたら、DLCを両方クリアすると発生するクエストで「やっぱりー!」ってなった。

クライヴのやさしさが沁みる

ワレアスを時間凍結から救うことは、アルテマという停滞の存在・変わらない世界から人々を解放し、新たな世界へ移り変わることを象徴するかのようだった。

クライヴはシュラや水の民を通じて、目指すべき世界をよりくっきりと心に描く。

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それは、人とベアラーの隔たりなく皆が助け合って生き、喜びも苦しみも分け合って互いに支え合う世界。

加えてミシディアのように自然の恵みがあり、子どもたちがのびのびと過ごせる世界でもあるのだろう。

「海の慟哭」は、クライヴと一緒にクライヴが目指す世界を見て、クリスタルのない世界という混沌に希望が湧いてくるようなエピソードである。


と同時に、私にとってこのDLCは、クライヴの持つやさしさをこれでもかと感じる機会でもあった。

クライヴは、シュラの人生をかけた願いを命がけで叶えて、いわばシュラに一生分の貸しを作ったようなもの。

それでもなお、ストーリークリア後のクエスト「険しき道を行く友よ」でクライヴは、「手伝えることがあれば何でも言ってくれ」とシュラにさらっと言ってしまう。

ああ、このやさしさが世界を救うのだ。

ジルが愛し、ジョシュアが信じ、トルガルが慕うクライヴの深いやさしさが世界を救うんだなと、なんだか胸がいっぱいになった。

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DLCでクライヴはアルテマの力を授かり、アルテマと同等の存在になったことが明確になった。

でも大事なのはその力をどう使うか。

クライヴは、人が人として生きられる世界のため、人のあるべき姿のため、自分の守りたいもののために、その力を使うことになる。

ミシディアでの出来事は、オリジンでのクライヴの決断につながり、クライヴの目指す世界が決して幻想ではないことを示した。

おわりに

2つのDLCを体験した上でアルテマを倒したら、クライヴ死んだ派の私の考えも変わるかもしれん。と思ったけど…

<関連記事>2周目を終えてのエンディング感想。クライヴは…

祝い水のクエストで「海の水とは命の果てに訪れる安らぎの象徴」とシュラが言うのを聞いて、じゃあ海辺で倒れていたクライヴはエンディングで海に還ったんだなと、私の考えはより凝り固まったものになった(個人の意見です)。

ほかにも、いま3周目を始めたらまた違った味わいがあるんだろうなあとか、カイロスゲートをやりこんだら楽しいだろうなあとかいろいろ思いつつ、トロフィーを取り終わったのでFF16はこれでおしまい。

本編発売時からの、迫力ある映像に目を奪われ、覚えきれない情報量に圧倒され、セリフの力強さと繊細さに心打たれ、これはどういうことなんだろうと自分なりに考えた時間は本当に楽しかったです。

またこういう作品に出会えるといいな。


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