カーク船長がいた! Destination Star Trek Birminghamの様子

スタートレックのイベントパンフレットの写真

ヨーロッパにおけるスタートレック公式イベント、Destination Star Trek Birminghamに行ってきました。

10月18日から21日の3日間、バーミンガムのNEC(The National Exhibition Centre)で開催されたイベントで、スタートレック出演俳優たちとの交流会や作品関係の展示など、ライトなファンからコアなファンまで幅広く楽しめる内容となっていました。

なお、私が現時点で見たことのあるシリーズ作品は下記の通りです。

全話鑑賞済み:『スター・トレック エンタープライズ』、『スター・トレック:ディスカバリー』
何話か見た:『宇宙大作戦』、『新スター・トレック』
劇場作品:新旧含め全部

ファン度合いは、詳しいというほどではないが作品は好き、新作が出たら見る、というレベル。

チケットについて

1日券が29ポンドで、他にも2日券、3日券があり、前日でも専用サイトからチケットを買うことができました。

ディープなファン向けの特典付きチケットも売っており、一番高い券は想像の斜め上を行く2,999ポンドでした。日本円にして約45万。

全ゲストのサインがもらえたり、ゲストと一緒に食事ができたりなど豪華特典があるようです。一体何人の人がこれを買っているのか非常に気になるところです。

当日、行きの電車で既にコスチュームを着ている人も

NECはバーミンガム空港駅(Birmingham International)の近くにあります。

ニューストリート駅からの電車内で既にスタートレックのクルーの制服姿をした乗客がチラホラ。この国はコスプレして公共交通機関を使うことに抵抗がないようです。それか、クルーの制服程度だと私服の延長と見なされるのだろうか。

空港駅を降り、NECに近づくにつれてコスプレイヤーの数はさらに増えます。

NEC周りのSUBWAYやスターバックスに至ってはクルーだらけで、エンタープライズ号の食堂と錯覚しそうに。しかも顔を見ると異星人メイクしている人も結構いて本気度に圧倒されます。中にはガチでクリンゴンになりきっている人もいて5度見くらいしました。

子供連れ、年配の人、車いすの人もコスプレしている人が多くて、誰でも楽しめる空気になっているのがいいなあと思いました。

コスプレの話ばかりしましたが、来場者全体でいうと3~4割くらいです。私服で来ている人の方が多かったです。

会場内の様子

事前購入したチケットを展示会場の隣の広間でスキャンしてもらい、入場許可を得てから会場へ入りました。

スタトレイベント会場の写真

展示の内容

『スター・トレック:ディスカバリー』鏡像世界の設定画・コスチューム展示コーナー。

マイケル・バーナムの鏡像世界衣装の写真

マイケル、ジョージャウ皇帝、ティリー、サレクなどの衣装と小道具が飾られていました。

もう1つ、歴代シリーズの衣装展示コーナーがあり、それは個人がコレクションしている物だそうです。

サインコーナーについては後述しますが、普通の入場券で入った身としてはこれが一番すごいと思いました。各ゲスト専用の席があり、仕切りも何もないところでゲスト俳優さんたちがサインしていました。

サインコーナーの写真

グッズ売り場がたくさんありました。ユニフォーム、キャラクターのブロマイド、宇宙戦艦のミニチュアなどなど。最終日の午後はいろいろ割引されていました。

グッズ売り場の写真

その他、ゲームコーナー、写真コーナー、特設ステージ3カ所など。

ゲームコーナーの写真

来場ゲストについて

歴代シリーズから30人以上の出演者がゲストで来ており、専用チケットを事前購入するとトークショーに参加できたり、一緒に写真を撮ったりできるようでした。

各テレビシリーズのキャストが数名ずつイベントに来場していましたが、リブート版映画と『スター・トレック エンタープライズ』の出演者はゼロ。最新作の『スター・トレック:ディスカバリー』の出演俳優が一番多かったです。

「専用チケットを買ってる人じゃないとゲストは見られないだろう」と思っていましたが、まさかサインコーナーであっさりと見ることができるとは…。

開放的なサインコーナーでサインする俳優さんたち

「え? 本物!?」 ゲスト俳優がいた

ゲストのトークショーやフォトセッションは専用チケットを買っていないと参加できないので、俳優さんを見る機会はないだろうと思っていました。

しかし、机が横一直線に並んだサインコーナーを見ると……テレビで見たことある人が座っている。

ステージに登壇していない俳優たちが、スケジュールが許す限りサインを受け付けていたのです。しかも、サインをもらわなくても遠目から俳優さんが拝めました。

有名人のサイン会というと別室やブースでしっかり区切られているイメージがあったのですが、このイベント、ゲスト見放題でした。びっくりした。

時間帯によって座っているゲストが違うのですが、私が見た時に人気だったのはディスカバリーのサルー役、ダグ・ジョーンズでした。『シェイプ・オブ・ウォーター』に出てくる半漁人の中の人です。ロルカ役のジェイソン・アイザックスもハリー・ポッター出演俳優だけあって行列になっていました。

あと『宇宙大作戦』でウフーラ役のニシェル・ニコルスやチェコフ役のウォルター・コーニッグも人気でした。そりゃそうですよね。公式サイトによると来年はジョージ・タケイがゲストだとか。

ところで私は『スター・トレック:ディスカバリー』ではスタメッツが一番好きなので、アンソニー・ラップにサインもらおうか悩んだのですが、「サインもらうほど好きか? てか何話せばいいの?」という余計な迷いが生じて何もしませんでした。あまり並んでなかったから大チャンスだったのに。

スタメッツことアンソニーラップ。パンフ画像

誰がいつサインしてくれるかは事前公表されないものの、本人がいればその場で係員に料金を払えば対応してもらえたようです。料金は20ポンド~65ポンドと俳優さんによって異なっていました。

そしてウィリアム・シャトナーもいた

まさか入場料だけで拝見できるとは露ほども思わなかったんですが、カーク船長ことウィリアム・シャトナーも普通にサインしていました。

仕切りも全くなく、サイン待ちの人はきれいに並んでいるので、ちょっと横に行けば誰でもレジェンド見放題。しかも写真を撮っていても特に注意されないので、スマホや一眼レフでちゃっかり撮影している人がたくさんいました。

私も便乗して撮ってみましたが…

遠くから撮ったウィリアムシャトナーの写真

スマホカメラの限界。

5メートルくらいの距離まで近づいたんですが。真ん中の、SPの前に座っているのがウィリアム・シャトナーです。

サイン代は65ポンドと他のゲストより高めの設定でしたが、1万円ちょっとでカーク船長から直接サインをもらえるってすごい。

どの俳優が何時にサインコーナーに現れるかは事前に告知されないので、本当に運がよかったと思いました。

まとめ

イベントに行く前はスタートレックを全作見ていない人が行っても大丈夫だろうかと不安でしたが、ファン同士で交流するわけでもなく各々自由に見て回る感じだったので、気軽に楽しむことができました。

ゲストと交流するチャンスが誰にでも設けられているというのも驚きで、主催者側の気前のよさを感じました。

スタートレックは現在、Netflixで全シリーズ配信されているので、次回このイベントに行く時に備えて(そんな機会があるかは不明)、未見のシリーズを見ておこうと思います。


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