初めての大腸&胃カメラ体験記。検査より下剤が大変だった
一度は受けておこうと思い立ち、人生初の大腸カメラと胃カメラに行ってきた。
検査よりも前日と当日の準備が大変だったので、備忘録および体験記としてどんな感じだったのかを書いていく。
病院で薬剤を飲んで、鎮静剤を使って胃→大腸と検査するスタイルです。
お食事中の閲覧には著しく微妙な、下剤とそれに追随するトイレの話が出てきます。
検査当日の服装
先に検査当日の服装について書くと、とにかくトイレに行きまくるので脱ぎ着しやすい服装が推奨される。
万が一に備えて替えの下着を持っていくと安心。
何度も手を洗うことになるので、手荒れが気になる場合はハンドクリームがあるとよさげ。
あと女性の場合は、検査着に着替えるとき金具のないブラはそのままでいいですと言われたので、スポブラとかだと着替えの手間が多少省けるかも。
検査前日:食事制限と下剤
検査前日は、病院に指示された食べ物のみを摂取する。
食物繊維や脂っこいものなどは避け、白米や卵、バナナ、豆腐など消化の良いものだけを食べる。
とても難易度の高い食生活に感じるが、理論上はTKG3食で乗り切れる。
私はTKGや、鶏ささみと溶き卵を入れたうどんを食べた。
検査前日の21時までに食事を済ませ、事前検診でもらった下剤タイム。
錠剤とマグコロールという粉薬。
マグコロールは水に溶かして飲む。甘酸っぱいスポーツドリンクみたいな味で、思ったよりまずくないが、おいしいわけでもない。
マグネシウム吸収による影響なのかなんなのか、飲んだ後は強烈な眠気(個人差あると思う)。
夜中に一度トイレに行ったり、腹痛が気になったりしながら眠り、朝にはもう水のような便になっていて、下剤パワーを実感した。
検査当日:浴びるようにサルプレップ
当日、電車の中で猛烈な便意に襲われたらどうしようと警戒しながら病院へ(襲われなかった)。
9時半に病院で受付を済ませ、トイレ付きの個室に案内される。
ここからサルプレップという腸内洗浄液を飲む作業がスタート。
このサルプレップ…飲めなくはないけど、口に入れるたび顔のパーツが中心に引き寄せられるような絶妙な不味さ。
125mlを5分かけて飲み、その後に水250mlを10分で飲む、を延々と繰り返す。
いつまでこれを続けるのか?
看護師さんに便をチェックされてOKがでるまで。
「え? 便をチェックされる?」
文字どおりだ。
ある程度サルプレップを飲んで排便を繰り返したら、便を出して拭いたら流さずに看護師さんを呼んで見てもらう。
何回か見てもらうことになるので、気まずさを感じるのは精神のムダだ。
だんだん排便というより排尿状態になっていき、出したものが飲料水のような透明になったところでOKとなる。
何回トイレ行っただろう。でも拭き終わって便座を立ったときに再び便意来訪で便座に戻るという虚無がしばしば発生するので、もうよくわからん。
早い人はサルプレップ1本で終わるらしいが、私はぜんぜんでサルプレップのおかわりが出され、2本フル(計1リットル)を飲みきってようやく検査に進むことができた。
早くサルプレップから解放され、午前中に検査まで終わるのが理想だったが、私はサルプレップ終了が病院の昼休みに当たり、検査までの待ち時間が少し長くなった。
ちなみに個室はWi-Fi完備なので好きに過ごせるが、常に便意ウェルカムな状態なので動画を見るにも本を読むにもまったく集中できない。
検査本番:鎮静剤で意識が飛んだ
検査着に着替え、検査室へ。
胃の泡を消す薬を飲む(まずい)。
喉に麻酔をシュッ。
胃カメラ用のマウスピースを噛んで準備完了。
左腕には鎮静剤の針、右腕には血圧計。
心拍数がバクバクしているのがモニター音で響き渡り、緊張しているのがお医者さんと看護師さんにバレバレ。
「胃も大腸も初めてだから緊張しますよね〜」と声をかけていただく。
そして「鎮静剤入れますね〜」の声を最後に、意識がストン。
痛かったのは鎮静剤の針だけだった。
30分ほどで検査は終了。
目覚める薬を入れられて意識が戻ると、ヨロヨロと酔っ払いのような状態。
看護師さんに手を取られて個室へ戻り、「よく頑張りましたね〜」と褒めてもらう。
いや寝て起きたら終わってたのでびっくりです。
(看護師さんいわく鎮静剤の効きやすさは人それぞれとのこと)
検査結果を聞く
個室で少し休んだあと、検査してくれた先生から話を聞く。
おおむね問題なし。
胃に軽い炎症があったので細胞採取。
大腸に小さなポリープがあり、それは切除。
深刻な問題はなく一安心。
ただ、小さなポリープを取ったので、2〜3日は刺激物や揚げ物など禁止。
大きいポリープだと食事制限はもっと長くなるみたい。
ポリープ切除や病理検査があったので料金は3割負担で33,000円だった。
帰宅後とその後
検査後は鎮静剤の影響で少しフラフラ。帰宅時も下り階段など危うかった。
のどには風邪を引いたときのような痛みがほんのり残っていたが、気づいたら消えていた。
夕飯は丸亀製麺でとろ玉うどん。青ネギを山盛りにしたいのをぐっと堪える(ネギも刺激物)。
このときまで食事をとっていなかったが、水分でごまかされていたおかげか空腹に悩むことはなかった。
3週間後、病理検査の結果を聞く。
胃は軽く荒れているだけ、大腸のポリープは良性で、特に問題はなし。
次に検査を受けるのは2〜3年後でよいとのこと。
検査前日は気を使うし、当日も半日は確実に拘束されるし、ある程度の時間と覚悟がないと検査に踏み出せないのは確かだけど、鎮静剤があれば胃も大腸も検査自体は痛くない。
内視鏡検査がどんなものか分かったので、次回以降はあまり抵抗なく受けられそう。



