【オランダ2025】アムステルダム旅行記:街の雰囲気・観光・食事・キャッシュレス事情まとめ

オランダ旅行記

アムステルダムに行ってきた。

街の雰囲気、見どころ、食事、キャッシュレス事情など、5日間で体験したことを記録していく。

※記載の内容は2025年11月時点の情報になります

11月の気候・服装・日照時間

11月のアムステルダムは冬が始まっており、雨が多く、日照時間は短い。

以下は目安。

  • 平均気温:最高9℃/最低5℃
  • 服装:防水・防風できる冬物の上着、マフラーや手袋などを用意
  • 日没:17時頃

雨が多く、降り始めると数時間降り続けることもあり、折りたたみ傘はほしい。

防水性のある靴とアウターだと安心。

入国審査・空港の雰囲気

2025年11月時点で、日本のパスポートは出国時のみ自動ゲート使用可能。

昼過ぎに到着の飛行機で、入国審査は30分以上並んだ。日本人は入国の目的や滞在日数が答えられれば大丈夫そう。

EES(出入国管理の新システム)が完全導入されたら手続きがまたいろいろ変わると予想されるので、今後は最新情報のチェックをしたほうがよさそう。

昼間のスキポール空港は、不審な人など見当たらず、過度に警戒しなくても大丈夫そうな雰囲気。

空港からの鉄道もタクシーも、案内どおりに進めばスムーズに乗れる。

英語はどのくらい通じる?

観光客が行くような場所なら、ほぼ確実に英語は通じる。

使った唯一のオランダ語は「ダンクウェル(ありがとう)」で、言うと嬉しそうにしてくれる。

オランダ人の英語アクセントは聞き取りやすい印象だが、アムステルダムにはオランダ以外の出身者もたくさんいるため、英語の聞き取りやすさは結局のところ相手次第。

オランダの雰囲気:街・人・におい

アムステルダムに関しては、雰囲気は総じて良好で快適に旅行できる。

お店の人などはたいていフレンドリーで親切。たまに無愛想な人がいるけど、知らない相手には笑顔を向けない文化の人かなと思い込むことにした。

夜は8~9時くらいでも、人通りの多いエリアなら昼間とあまり雰囲気が変わらない。

ダム広場周辺は夜のほうが賑やかで、週末になると人で溢れている。

逆に朝10時前など、お店が開いていない時間帯は人が少なく、明らかに様子のおかしい人が、その人にしか見えない誰かと大声で話していて怖い。


アムステルダムの欠点は、特に中央駅の近くが大麻くさいこと。

大麻の匂いなんて知らなかったけど、「ウッ」と鼻に突き刺さるようなツンとした独特なニオイで、すぐに「これか…」と認識できるようになった。嬉しくない学び。

合法なだけあってCoffeeshop(大麻取扱店)とマジックマッシュルームの店は多い。ヨーロッパ各国からそういうの目当てで来る客も多いのだとか。

たまに歩きタバコだけでなく歩き大麻もいて草クサい。

公共交通機関は全部コンタクトレスで便利

基本的に、オランダの鉄道、地下鉄、トラムといった公共交通機関はVISA/Mastercardのタッチ決済で乗り降り可能。

電車だったら改札の装置、なければホームにある装置、トラムだったら乗車口にある装置にピッてするだけ。乗車時・降車時の両方で。

アムステルダム〜ユトレヒト間などの電車でも同様。

ユトレヒト中央駅の改札 画像
ユトレヒト中央駅の改札

電車やトラムでは、車内のモニターに各停車駅の到着予定時間が出るので、とても分かりやすい。感動する。

駅のエスカレーターは、うしろから走ってくる人がたまにいるので片方に寄って乗ったほうがいい。

アムステルダムは坂がほとんどなく景色がいいので、徒歩移動もしやすい。

ただ、車と自転車はビュンビュン走っているので、道を渡るときは要注意。

観光地レポ

アムステルダム国立美術館(Rijksmuseum)

現地では「ライクスミュージアム」と呼ばれている大きな美術館。

レンブラントの『夜警』、フェルメールの『牛乳を注ぐ女』を始めとしたオランダ絵画のほか、中世から現代までの美術品、工芸品、歴史的な展示物など、8,000点を超えるコレクションがある。

牛乳を注ぐ女 画像
牛乳を注ぐ女

『夜警』は展示しながら修復中。近くで見ることは叶わなかったものの、額縁のない状態は貴重かもしれない。

夜警 画像
夜警

国立美術館はとても広く、有名どころを見て回るだけなら約2時間、じっくり鑑賞するなら丸1日ほしい。

事前にインターネットで時間指定のチケットを買う必要あり

平日でも混雑しており、直前だと希望の日時が取れない可能性も。

山田五郎さんのYouTubeチャンネルで、レンブラントやゴッホの動画を見ておくと楽しさが倍増するのでおすすめ。

ゴッホ美術館 (Van Gogh Museum)

ゴッホの主要な時期の作品が網羅されている美術館。

『ひまわり』、『自画像』、『花咲くアーモンドの木の枝』などゴッホ代表作のほか、ゴッホと親交のあったゴーギャンの作品も展示されている。

花咲くアーモンドの木の枝 画像
花咲くアーモンドの木の枝

所要時間は1時間半~2時間半くらい。

国立美術館と同様に、事前にインターネットで時間指定のチケットを買う必要あり

山田五郎さんのYouTubeチャンネルで、ゴッホ関連の動画を見ておくと楽しさ爆増。

アムステルダム中央図書館 (OBA)

中央駅から徒歩で行ける距離にある公共図書館。

誰でも無料で入場・利用でき、カフェで休憩もできる。

賢くなれそうなカフェ 画像
賢くなれそうなカフェ

観光地ではないが、近代的な建築と内装を眺めたり、熱心に勉強する現地の学生さんの姿を見たりと、生活感を感じられる。

中央駅付近・飾り窓地区

レストランの横に大麻ショップがあったり、アダルティーなグッズのお店があったりと、文化の違いを感じられるエリア。

飾り窓地区は昼間からお姉さんが立っていて、男の人が通るとプロフェッショナルな微笑みを向けるようだが、私が通ったときはスマホいじってた。

すごいのは、こういうところでもふつうに子連れのファミリーが歩いていること。

レンブラントの家(Rembrandthuis/Rembrandt House Museum)

レンブラントが住居および仕事場として使用していた家。

キッチン、客間、寝室、アトリエなど、17世紀当時のオランダの裕福な画家の暮らしや、レンブラントのコレクションが見られる。日本語の音声ガイドあり。

レンブラントのコレクション 画像
レンブラントのコレクション

チケットは予約必須ではなく、受付でデビットカードで買える(混雑時は事前購入がいいかも)。

数分歩いたところにあるカフェ、Waterloo cafeは店員さんがフレンドリーで雰囲気よくておすすめ。

拷問博物館(Torture Museum)

中世ヨーロッパで実際に使用された拷問器具を展示する博物館。

ギロチンや鉄の処女といった有名なものから、三角木馬、頭蓋骨クラッカーなど、あらゆる趣向の器具があり、特に実際に使用する様子を描くイラストが衝撃的。

頭蓋骨クラッカー 画像
頭蓋骨クラッカー

日本語説明がないのと、滞在時間が30分もないくらいの小規模な場所なので、興味があればどうぞという感じ。

食事・レストランまとめ

オランダで食べたもの

▼フリット

フリット 画像

オランダの国民的スナック、フライドポテト。

写真はダム広場そばの行列店「House of Fries」で買った、パルメザンとカレーソースをトッピングしたもので、Sサイズで12ユーロ。

揚げたてポテトはサクサクでおいしいが、フライドポテトを約1,600円で買うのは海外旅行マジックだよな、円安困るな、と思いながら食べた(1ユーロ=180円以上)。

▼ダッチパンケーキ

ダッチパンケーキ 画像

ピザサイズの薄いもちもちしたパンケーキ。

あまいトッピングのメニューはいろいろあるが、食事系のメニューも多く、栄養の偏ったランチになる。

私はゴートチーズのパンケーキに、備え付けのハチミツをかけるのが好き。

最初は物珍しさやオランダ感でウキウキするが、だんだん飽きてくるし、10~15ユーロするので、値段に見合う満足感かというと決してそんなことはないのだが。

旅行の魔力とは恐ろしいもので「せっかくオランダに来てるんだから今日もパンケーキ食べるか」と2日連続でパンケーキを食べた。

▼アップルタルト

アップルタルト 画像

オランダでメジャーなスイーツ。たいていのカフェにあり、5ユーロ前後で食べられる。

私のお気に入りは、ゴッホ美術館の近くにあるChimney Cake Bakery & Caféのアップルタルト。

小さくカットされたリンゴがみっしり詰まっていて、見た目より軽い口当たり。イートインすると温めてもらえて、シナモンのいい香り。

▼ジンジャーショット

ジンジャーショット 画像

オランダ関係ないが、ヨーロッパのスーパーに行ったら必ず探すのがジンジャーショット。

コールドプレス生姜ドリンクで、口に含むと鼻から脳みそに突き上げるような生姜の刺激的な味がやみつきになる。お試しあれ。

迷ったときに便利なフードコート

▼フードハレン(De Foodhallen)

フードハレン 画像

アムステルダム中心地からは少し離れた場所にあるフードコート。

オランダの軽食、アジア料理、バーガーなど各国の屋台料理があって賑わっている。

トマトソースベースのミートボールを頼んだところ、爆速提供で肉みっちり。上に乗ってるにんじんピクルスがおいしい。6個入りで11.25ユーロ。

ミートボール 画像

昼も混んでいたけど、金曜の夜に行ったら席を探すのが大変なくらい混んでいた。

▼デ・バイエンコルフ(De Bijenkorf)最上階の「The Kitchen」

サーモンのプレート 画像

ダム広場にあるオランダの高級デパート、De Bijenkorfの5階に「The Kitchen」というフードコートがある。

注文してその場で調理してくれるメインディッシュのほか、サラダ、サンドイッチ、フレッシュジュース、ケーキなど軽食も充実。

その場で生魚を調理してくれる 画像
その場で生魚を調理してくれる

メインディッシュとスムージーで25ユーロと、値段はレストランに近いものの、レストランは混みすぎて入りにくいときなどに便利。

オランダ料理レストラン Hollands Hap Hmm

Hollands Hap Hmm 外観 画像

オランダ料理を食べるならHollands Hap Hmm Restaurantがおすすめ!

住宅地にあるオランダ家庭料理のレストランで、地元の人にも観光客にも大人気。

ミートボールは昼に食べたので、ビーフシチューとシュニッツェルを注文したが、どちらもとてもおいしい。メインディッシュを頼むと温野菜もついてくる。

Hollands Hap Hmm 料理 画像

価格もオランダにしては安く、ディナータイムで20ユーロ以下のメインディッシュがあるのは珍しいのでは。飲み物とデザートシェアを含めふたりで55ユーロだった。

平日の夜6時ですでにほぼ満席、外で待っているお客さんもいたので、予約は必須。

予約はメールのみだけど、そのぶんネット予約と違って直前でも予約が取れる可能性がある。

(オランダはコロナ以降、レストランは予約が当たり前の傾向があるようなので、ここに限らず人気レストランに行きたい場合は予約するのが無難)

お金について

とにかくキャッシュレス

私の行った範囲では、あらゆる場所でコンタクトレス決済が可能だった。

アムステルダムでは、有料トイレ(1ユーロ程度)や教会の寄付金(任意だが0.25ユーロ~)といった超少額決済でもキャッシュレス対応しており、滞在中に現金を使うことは一度もなかった。

オランダでは個人経営のカフェなどで「PIN Only」と書かれていることがあり、そういった店舗は現金不可・クレジットカード不可の可能性がある。

そのため、通常の銀行系デビットカードを1枚持っておくと安心。

Revolutが便利

これまで海外では銀行のデビットカードを使っていたが、今回の旅行では金融アプリのRevolut(レボリュート)を利用した。

為替レートは現金両替より有利で、クレジットカードや銀行デビットカードにある海外事務手数料もかからない。

口座開設 → デビットカードでチャージ → 平日に日本円からユーロへ両替 → Google Pay/Apple Payに紐づけ

という流れで、すぐにスマホ決済が使えるようになる。

Revolut 画像
アプリ上で残高や利用履歴もすぐ確認できる

オランダはタッチ決済が広く普及しているため、今回の旅行では一度も財布を出さなかった。

海外旅行で財布を出し入れしなくて済むのは、かなり安心感がある。

「PIN Only」のお店でもRevolutは問題なく使えた。ただし、どの店舗でも確実に使えるとは限らないので、念のため通常のデビットカードも用意しておきたい。

とても便利なので、海外に行く人にはRevolutか、同じようなサービスのWise(ワイズ)の導入をおすすめしたい。

私は現地で合流した友人がRevolutを使っていたのでRevolutにした。

(ほかにもIdare(イデア)があるが、現時点でコンタクトレス対応していないので、ヨーロッパ旅行ではRevolutやWiseより使い勝手が劣る)

物価は高い

アムステルダムの物価はヨーロッパの中でも高めと言われており、友人(イギリス在住日本人)も「スーパーでお土産用のチーズとコーヒー買ったけど高い」と話していた。

カフェでサーモンのベーグルとカフェラテで16ユーロ。ユーロ円が180円とすると2,880円。まあ高い。

円安の影響で、5万円を両替して300ユーロにもならなくて悲しかった。日本円が弱すぎる。

つまり欧州の人にとっては300ユーロあれば5万円以上が手に入るわけで、そりゃあ海外からたくさんの人が日本に来るよ。

どこにでもミッフィーがいる

ミッフィーのオランダ語での名前はナインチェ・プラウス(Nijntje Pluis)。

様々な場所でミッフィーを見かけるので、ミッフィー好きは楽しいと思う。

ユトレヒトのミッフィー信号 画像
ユトレヒトのミッフィー信号

ただ、お土産はぬいぐるみばかりで実用的なものは見つかりにくい(単に私の目が節穴だっただけかもしれないが)。

とはいえ、ゴッホ美術館にはゴッホの『ひまわり』や『花咲くアーモンドの木の枝』の衣装のミッフィー、スキポール空港にはKLMの制服のミッフィーがあって、ぬいぐるみに興味がなくても欲しくなるような施設限定のミッフィーちゃんも多数いる。

「ミッフィーってよく知らないんだよね」と言っていた友人も、気づいたら「ミッフィーちゃんかわいい~」と行く先々で連呼していた。

おわりに

アムステルダムは、英語が通じてキャッシュレス決済も当たり前、公共交通もシンプルで分かりやすく、旅行しやすい街という印象だった。

日帰りでデルフト、デン・ハーグ、ロッテルダムに行ってもいいし、隣のベルギーにも電車で2時間前後で行けるので、アムステルダムを起点にいろんな場所に足を運ぶのも楽しそう。

美術館・博物館めぐりが好きな人には特におすすめ。


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