【プレイグ テイル -イノセンス-】クリア後の感想(ネタバレなし)

2021/08/16

ゲーム プレイグテイル

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プレイグテイル レビュー

ゲーム『プレイグ テイル -イノセンス-(A Plague Tale: Innocence)』を遊んだ感想です。

ゲームの概要、ホラーっぽく見えるけど実際はどうだったか、アクションはどんなものか、ゲームのよかった点、残念だった点をネタバレなしでまとめました。

ゲームの概要

『プレイグ テイル -イノセンス-』を簡単に紹介します。

  • 14世紀のフランスが舞台のアクションアドベンチャーゲーム
  • 2019年にPS4/Xbox On/PCでリリース
  • 2021年7月にPS5/Xbox Series X版/Switch向けクラウド版がリリース
  • 2022年に続編『A Plague Tale: Requiem』が発売予定
  • CERO「Z」指定

プレイヤーは貴族の娘アミシアを操作し、謎の病を患う弟ユーゴを守りながら宗教裁判や害獣の脅威から逃れる、というゲームです。

アクションはステルス中心ですが、難易度は高くなく、ストーリー重視の作りになっています。

一通りクリアするだけなら約15時間、トロコンまで20時間もかからないボリュームです。

ホラー要素はないが、ネズミと残虐な描写は多い

プレイグテイルはパッケージが不気味な雰囲気をかもし出していることもあり、ホラーが苦手な私は「このゲームは怖くないだろうか」と心配でした。

しかし、プレイグテイルは怖くありませんでした!

(私の言う怖くないとは、突然うしろから襲われるとか、いきなり大きな音がするとか、そういった心臓が飛び出そうになる出来事がほとんどない、という意味)

もしホラーが苦手でプレイを迷っている人がいたら、その点はそこまで心配いらないとお伝えしたい。


むしろホラーよりネズミや残虐描写が苦手という人は注意が必要だと思います。

まずこのゲーム、ネズミが大量に出てきます。

その大量のネズミが襲ってきたり、目の前で人間を食ったりします。

プレイグテイルを遊んでいると、ウォルト・ディズニーの某ネズミは本当にこれと同じネズミなのか? という疑問が芽生えてきます(個人差があります)。

そして残虐描写が多いです。

主人公アミシアが直接何かされることはありませんが、アミシアの行く先々でえぐいことが多発します。

個人的にショッキングだったのは、マップの背景に描かれた死体の山でした。遊んだ人は分かると思いますが、文字通りの死体の山です。

あと、拷問された死体も出てくる。

何が衝撃かって、そういう場所をアミシアの弟ユーゴも一緒に歩くこと。

「5歳の男の子にそれをさせるのか」という場面がけっこうあって、冷静に考えるとかなり強烈な体験が待っています。

アクションはシンプルで簡単

プレイグテイルはアクションアドベンチャーゲーム。

敵に気づかれないようステルス行動をしたり、敵をすばやく倒したりしながらゲームを進めていきます。

といってもやることはシンプルで、アクションは簡単でした。

アミシアは15歳の少女で、体術で敵をひねり潰すことも、銃や刃物を扱うこともできません(銃はまだ普及していない時代ですが)。

なので敵に遭遇したときの主な対処法は、敵の気を逸らしたすきに先に進むこと、スリングで敵に石を投げること、まわりのものを活用すること、錬金術を駆使することくらいです。

アミシアが敵を直接倒す手段はスリングのみ。

スリングで投げる石は特定の部位に当てる必要がありますが、照準はほぼ自動で合うようになっています。

その仕様ゆえアミシアのヘッドショットが天才的なうまさになり、それはそれで突っ込みたくはなるのですが、おかげで快適に敵を倒せます。

ただ、アミシアは非力なので敵に追いつかれたらすぐに死にます。

アクションは簡単と言いながらわりと頻繁にゲームオーバーになります。

そこはチェックポイントが多さがカバー。ゲームオーバーになっても直前からやり直せるので苦はありません(さすがに5回以上やられるとストレスたまりますが)。


一方で、簡単ゆえに物足りなさを感じることはあります。

ステルス行動は基本的には一本道で、とれる手段は限られています。

敵を倒して進むか、倒さず気を逸らすだけにするか、など考えることはありますが、対処しないといけない敵は決まっていて、対処方法も1つか2つ、ということが多いです。

チャプターが進むにつれて使える錬金術が増え、飽きない工夫がされてはいるものの、このゲーム最大の魅力はストーリーなので、アクションに過度な期待はしないほうがいいと思います。

最大の魅力はストーリー

『プレイグ テイル -イノセンス-』のよさはストーリーにあります。

ユーゴの病気は何なのか、という謎をめぐる話もおもしろいですが、何よりもよかったのはアミシアの成長とまわりの人間関係でした。

アミシアとユーゴは姉弟ではあるものの、ほとんど交流がなかったため、最初はアミシアのユーゴへの接し方にぎこちなさがあります。

ユーゴを守らなくてはならないとなったときも、「なんで私が?」という態度を表す。

そういったアミシアの振る舞いは、ストーリーが進むにつれて変化していきます。

ユーゴとの関係も「ほぼ他人に近かった弟」から大きく変わっていき、苦難を経たあとに迎えた最後のシーンには感慨深いものがありました。


アミシアの成長が喜ばしいものばかりではないのも見どころのひとつ。

それは、暴力的な手段をとることに抵抗がなくなっていく姿です。

家族を守り、生き残るためには他人を犠牲にしなければならない、そういう世界だと分かってはいても、アミシアの初々しさがどんどん影を潜め、進んで敵を排除するようになっていくのは見ていて複雑な気持ちになりました。

まあ、それはプレイヤーがアミシアにやらせているわけですが。でもアクションもストーリーも一本道なので選択肢がないのです。


アミシアとほかのキャラクターの交流もとてもよかったです。

会って間もない人どうしが協力しあって困難に立ち向かう。厳しく残酷な世界観だからこそ、よい人間関係には心が温まりました。

もちろんいいことばかりではないし、いいことは長く続かない。

それでも、つらい境遇が続くアミシアに笑顔が戻る瞬間は喜びを感じます。

また、ストーリーの重要な情報は基本的にイベントシーンで語られますが、キャラクターの個性は移動中やアクション中のセリフにさりげなく表れていて、細かな会話まで聞き逃せない作りになっています。


あと、取って付けたように言うと、残虐な場面の多さとは対照的にグラフィックと音楽がきれいです。

人どうしの争いや疫病と無縁の景色は美しく、意外とフォトモードが楽しい。

残念だったところ

プレイグテイルで残念だったところは、強いて言うならステルス中に「なぜアミシアたちが真後ろにいるのに敵は気づかない?」と突っ込みたくなる状況が多々あって、シリアスな雰囲気と敵のマヌケさのギャップが甚だしいところ。

もしかしたら実際にステルスされた側は人が真後ろを通っても気づかないものなのかもしれないですが…。いやでもアサシンならともかくプレイグテイルでステルスしているのは一般人の子どもだし。

あとはアクションの幅が狭くて少し飽きるかも、くらいでしょうか。ゲームを楽しむというより映画や海外ドラマを楽しむ感覚に近いです。


残念というか気になった点を挙げると、翻訳の一部が不自然だったこと。

例えばチャプター8には「大広間でメリーと合流し、一緒に逃げる」という目標があるのですが、ここは逃げるシーンではありません。

原文は「Join Melie in the Great Hall to Leave With Her」。「逃げる」ではなく「出発する」が状況に合った訳かと。

ほかにも、字幕を見ていてちょっと違和感を抱いた表現がいくつかありました。

推測でしかありませんが、翻訳はテキストだけで作業して、あとから映像とあわせたチェックがなかったのかな、と。

全体で見れば微々たる違和感ですが、ゲームのできがいいだけに惜しいなと思います。

ラストオブアスに似ているか?

プレイグテイルはよく『The Last of Us(ラスト・オブ・アス)』と比較されるようなので私の意見を。

(Twitterで公式アカウントが自らラストオブアスを引き合いに出すくらい)

病気が蔓延している世界観とか、圧倒的に不利な環境での逃避行とか、年下の子どもを守るとか、収集品を集めるとか、作業台で武器をアップグレードするとか、荷台を活用して高いところを登るとか、ちょっとやり直したいと思ってもオートセーブのせいで後戻りできないとか、似ている点はけっこうあります。

が、ストーリーと雰囲気は全然違いました。

むしろ終盤は『ライフ イズ ストレンジ 2』に近いと私は思うのですが、共感してもらえるかは分からない。

おわりに

『プレイグ テイル -イノセンス-』は簡単なアクションで海外ドラマのような重厚なストーリーが楽しむことができ、遊んでよかったゲームです。

クリアしたときにアミシアとユーゴの今後が気になったので、続編の発売を楽しみに待ちたいと思います。

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プロフィール


Seina

イギリス滞在経験あり。元フォワーダー業界勤務。吹奏楽経験者。英検1級取得者。ドラクエでひらがなを覚え、FFと青春を過ごしたゲーマー。

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