【Loretta】殺意・狂気・嘘に溺れるドット絵サイコスリラー(ネタバレなし感想)

サイコスリラーアドベンチャーゲーム『Loretta(ロレッタ)』のネタバレなし感想。
一言でいうなら、現実と狂気を行き来しながら濃密な殺意に伴走するマルチエンディングゲームで、なかなか面白かった。
ドット絵のおかげで、グロテスクな場面もマイルドで怖さを感じにくいのが嬉しいポイント。
レトロなグラフィックとシンプルな操作、1周3時間ほどでクリアできる手軽さもよかった。
簡単なストーリー紹介
舞台は1947年のアメリカ。
主人公は専業主婦のロレッタ。

作家の夫ウォルターと共に、経済的な理由からニューヨークを離れ、田舎の寂れた農場に移り住んだ。
当時の女性の社会的地位は低く、自力でお金を稼ぐことも、銀行から融資を受けることも困難だった。
そんな時代に、関係の冷え切った夫から自立し、ロレッタが新たな生活を始める手段はひとつしかない。
ウォルターにかけられた30000ドルの保険金である。

※この3万ドル、アメリカの物価上昇率を加味して現在の価値に直すと約6,600万円になる(1ドル=150円換算。Gemini調べ)
ふとしたきっかけで保険金の存在を知ったロレッタは、保険金のことで頭がいっぱいになる。
そんなロレッタからにじみ出るのは不穏な空気と殺意。

邪悪な選択肢が常に転がっている。
気づけばロレッタが右手に武器を握っていることもある。

次々と家にやってくるウォルターの関係者たち。
その誰を殺るのか、あるいは殺るのか、やっぱり殺るのか、それとも…。
登場人物の運命は、プレイヤーの匙加減で決まっていく。
ロレッタと共に現実と虚構をさまよい、狂気に流されるか、それとも抗うか。
すべてはプレイヤーの自由だ。
暴かれる秘密と分岐する結末
ゲームの見どころは、ロレッタの狂気だけに留まらない。
物語が進むにつれ、夫ウォルターの秘密だけでなく、ロレッタの人物像がじわじわと浮き彫りになっていく。
ロレッタの主張と、周囲の人々の言うことが食い違っている違和感も、だんだんと鮮明になっていく。
なぜロレッタはこんな言動をするのか?
ロレッタが得るものは何なのか?
誰を殺したかで分岐するそれぞれのルートで、ロレッタの断片的な過去や一面を見ることができる。
マルチエンディングというゲームならではの要素を活かしつつ、ヴィヴァルディやベートーヴェンなどの曲で彩られるクライマックスの演出は、映画を見ている気分にもさせる。
エンディングは全部で5種類。その途中で見られる分岐もあり、どれも印象的な終点となっている。
すべてのエンディングを見るには2周目を最初から始めるか、チャプター選択で途中から進めるかになるが、いずれにせよ合計5~6時間くらいで網羅できるはずだ。
(なお、新しいゲームを始めるとチャプター選択がリセットされるので注意。アプリケーションエラーでも消える可能性がある。私のは消えた)
操作はポイントクリックと会話が中心でとても簡単。たまにあるミニゲーム要素が少し面倒なくらい。
隙間時間にサクッと狂気に溺れよう。
エンディング分岐メモ(クリア後用)
おすすめの分岐およびエンディング発生条件と、対応する実績・トロフィー名のメモ。
詳細を表示(ネタバレあり)
▼分岐条件
- ケリー、ミッキー、チャンバーズを殺す(宝石箱は313) → Spiders In My Head
- チャンバーズだけ殺す → Murmuration
- ケリー、ミッキー、フィッツジェラルド、見知らぬ男を殺し、最後にマーガレットを撃つ → Lightning Strikes Twice
- ケリー、ミッキー、フィッツジェラルド、見知らぬ男を殺し、最後に銃を渡す → The Big Sleep
- 見知らぬ男とマーガレットだけ殺す → Woman on the Run
- 誰も殺さない → I've Got a Feeling I've Falling
▼その他メモ
- 2章の宝石箱は646
- ケリーからやり直したいときは9章からスタートする
ちなみにプラチナトロフィーの条件に「すべてのエンディングをアンロックする」とあるが、すべてのトロフィーをアンロックしないとプラチナは解除されない。

