【Alan Wake's American Nightmare】クリア後感想・あらすじ・原稿情報まとめ
Steamで『Alan Wake's American Nightmare(アラン・ウェイク アメリカン ナイトメア)』をクリアしたので、内容や感想などをまとめた。
本作は『Alan Wake』をプレイ済みであることが大前提の作りになっている。
ゲーム概要
『Alan Wake's American Nightmare』の舞台は、1作目『Alan Wake』から約2年後。
現実におけるゲームの発売日も、1作目の2年後の2012年になっている。
本作は闇の世界に囚われているアラン・ウェイクと、彼の邪悪な分身ミスター・スクラッチの戦いを描いたスピンオフ作品だ。
バリーやアリスが何をしているかが示唆されているほか、アランが闇の世界から脱出するために試行錯誤する姿も描かれていて、ストーリー的には『Alan Wake』と『Alan Wake 2』の中間に位置する内容になっている。
雰囲気や基本操作は1作目と同じ。
ただし、敵にクモがいるので苦手だと視覚的につらいかも。
ストーリーモードだけならクリアまで4~5時間。
それとは別に、戦闘やりこみ用のアーケードモードがあり、実績コンプリートを目指す場合はこちらも遊ぶ必要がある。
原稿をすべて集めたい場合は、下記のWikiサイトが参考になる。
Manuscript Pages (Alan Wake's American Nightmare) - Alan Wake Wiki
ストーリーの詳細(ネタバレあり)
以下、ストーリーのあらすじ。
超ネタバレあり。
アランが失踪して2年後。
コールドロンレイクの力によって、人々によるアランの悪い噂が具現化し、邪悪な分身ミスター・スクラッチが現れる。
ミスター・スクラッチは、アランが闇の世界から出てこられないのをいいことに、アランの人生を乗っ取り、妻のアリスや親友のバリーを狙おうと画策する。
これを阻止するため、アランはかつて脚本を手がけていたオカルトTV番組『ナイトスプリングス』の設定を利用して物語を執筆し、アリゾナ州に架空の町「ナイトスプリングス」を具現化させ、現実世界への干渉を試みる。
アランはナイトスプリングスで、スクラッチを止めるために3人の女性の協力を得ながら、現実を書き換えるための行動を起こす。
しかし、ミスター・スクラッチが仕掛けた罠によって、アランはループに閉じ込められる。
ループを繰り返すうちにアランは過去の失敗から学び、先回りして行動することで、現実を書き換える条件を整えていく。
最後のループでドライブインシアターの映写室にたどり着いたアランは、アリスが自分への追悼として制作した短編映画『Sunrise』のフィルムをセットして上映する。
太陽が二度と昇らないようにすることを望んでいたミスター・スクラッチは、スクリーンに映し出された朝日の光を浴びて肉体を焼き尽くされる。
スクラッチが消滅したあと、スクリーンの世界が現実と入り混じり、アランとアリスは再会を果たす。
…が、これはあくまでもナイトスプリングスでの出来事であり、本当の現実かどうかは定かではない。
ナイトスプリングスのナレーターによって、アランはまだ闇の世界に囚われており、今起きた出来事も彼の想像に過ぎないかもしれないと示唆される。
原稿の情報
ストーリーモードでは全部で53枚の原稿を入手できる。
その中から、シリーズの補完となりそうな情報をピックアップした。
本作のこと:
- 舞台はアリゾナ州。闇の世界と現実世界の境界が極めて薄く、奇妙な現象が起きやすい場所のため、束の間ナイトスプリングスを存在させることができた。アリゾナ州のナイトスプリングスは曖昧な領域として存在するため、アランはナイトスプリングスには忍び込めても現実世界に戻ることはできない
- TV番組『ナイトスプリングス』でアランが脚本を担当したエピソードのひとつに、光の闘士(Champion of Light)が自らの邪悪な分身である闇の使者(Herald of Darkness)と戦う物語があった。本作はその脚本の設定を使っている
ミスター・スクラッチのこと:
- 2つの世界を行き来できる
- コールドロンレイクの力が生み出した、アランの邪悪な分身
- ミスター・スクラッチは強力だが、より強大な存在の手先に過ぎない。アランがミスター・スクラッチを止めなければ、アランの人生が乗っ取られるだけでなく、闇の存在が現実世界に解き放たれてしまう
アリスやバリーのこと:
- アランがコールドロンレイクに落ちてから2年が経ち、誰もがアランは死んだものと考えた
- 闇の世界では、少しでも弱みを見せれば心は蝕まれ、狂気へと駆り立てられる。闇の攻撃は果てしないが、アランはアリスと一緒にいたいという想いに集中することで生き長らえている
- バリーとは幼馴染で長い付き合い。子供の頃からバリーは口が達者で、アランは何度も助けられていた
- アランにとってもっとも大切なふたり(アリスとバリー)はあまり仲がよくないが、アランはふたりがもっと接点を持つことを望んでいる
- バリーはオールド・ゴッズ・オブ・アースガルズのマネージャーになった。病気やアルコール依存で施設入りも当然だったアンダーソン兄弟を音楽の世界に引き戻した。楽器を持ったアンダーソン兄弟にはエネルギーがみなぎり、音楽の神が舞い降りた。プロデュース業は初めてだったが、バリーは『Balance Slays the Demon』のヒットを確信した
感想
『Alan Wake』本編では触れられなかった、ミスター・スクラッチとは何者か、アリスとバリーがその後どうしているのかが分かり、1作目のDLCのように楽しめた。
本作で特に興味深かったのは、科学者のメドウズが「たとえ本人が気づかなかったとしても、他人を登場人物として利用していいのか?」という、私が『Alan Wake 2』をプレイした際にも抱いた疑問を投げかけていたことだ。
アランは「本人が自分で決断しているなら本質的には同じ」というスタンスだが、メドウズは「その結果苦しむ人がいるのなら、モラルと無縁ではいられない」と返していたのが印象的だった。
アランのやっていることは、勝手に人の人生を書き換える行為なので、「その人に自覚があろうとなかろうと倫理的にはどうなの?」と私も思っていたが、書き手のアランとしては書き換えられても本人の意思なんだから同じだと考えているらしい。
まあ、闇の存在が現実世界に来たらそんなこと言っている場合ではないので、他人の人生を慮る余裕なんてないだけのような気はする。
アランとアリスがスクリーン上で再会した場面は、ただただ切ない。虚構上の再会に過ぎないし、ここからさらに何年も再会できていないわけだから。
本作はアランの脱出の試みのひとつを描いたものなので、『Alan Wake』の1と2だけ遊んでいれば十分ではあるが、シリーズの世界観が好きなら楽しめると思う。